「地域公共人材の地域社会における活躍とは?」実際にいる人材を取り上げ、その人が持つ公共マインド(公共心)が何であるのかを説明して下さい。70点/100点 合格レポート
下記講座「地域公共人材の地域社会における活躍とは?」のセッション①~⑤を視聴し、実際にいる人材を取り上げ、その人が持つ公共マインド(公共心)が何であるのかを説明して下さい。
講座名:「地域公共人材の地域社会における活躍とは?」
【実際にいる人材を取り上げ、その人が持つ公共マインド(公共心)が何であるのかの説明】
実際にいる人材、前田隆行[1]さんを取り上げてみたい。前田氏は、認知症当事者と一緒に、働くことを通じた仲間づくりや、居場所つくりの活動に加え、社会的課題を共有し、解決していくアイデアを実践されている方である。その前田氏の持つ公共マインドについて考察してみたい。
公共性の定義に、公共(人々に共通)と説明がなされていた。辞書的[2]な意味としては、【公共 (こうきょう)とは、 私 (private) や 個 (individual) に対置される概念で、英語の パブリック (public) を翻訳した言葉。 公共とは社会全体に関すること を取り扱う上において利用される用語であるが必ずしも抽象・理念的なものではなく、「私」や「個」と相互補完的な概念である。 例えば、村に一つの井戸を村人総出で掘って共同利用することは、きわめて公共性の高い活動であり、結果として、個人にも私人にも恩恵をもたらす。 ある種の協働や個人的なおこないが不特定多数の他人に、結果として広く利益をもたらすような状況はしばしば観察され、それらの類型がしばしば「公益」「公共行為」と見なされる。】と記載があった。ここでは、「公共」と「共益[3]」の切り分けについては、「共益」は、「組織の構成員などの共通の利害関係者」を対象に扱われる概念であり、限られた集団内の利益を表す点で、「公益(公共)」と使い分けることが一般である。
前田氏においては、認知症当事者に関わり、一見限定された社会的弱者集団の便益を向上させることに注力して、「共益」的な側面を、だれもが認知症当事者になり、また、家族や社会との接点が増えるにつれて認知症当事者と関わる可能性が増える点も踏まえて、共益性から公益(公共)に向かって活動の幅を広げて活動されていると考える。
地域公共人材は、特に地域社会における人々の協働を通じて地域社会全体の人的ネットワークを活性化し、地域づくりの力を高めることを前提としているとされる。そこで、前田氏においては、どのような活動でそれらが評価されるか以下に考察する。
例えば、認知症の人でも働ける仕組みを全国に広げるプロジェクトを拡大させており、自分が住んでいる地域に社会とつながれる場所が各地になければならないという思想のもと、全国100か所を目標に、活動拠点を増やしている。これらは、例えば、各地のデイサービスを巻き込み、デイサービスに来られる高齢者に対し、ペットショップ向けに猫や犬の布団をつくる仕事などを提供し、地元のペットショップの経営活動支援に高齢者の労働意欲・社会参加意欲をマッチングさせている。このことは、地域活性化につながる支援を前田氏のもつマインドから生まれたものが、主体的に実施されている証左である。また、地域のコミュニティーの掲示板等に、「草刈りをしてほしい」・「通学路で見守りをしてほしい」というような要望が掲載されて、地域のつながりがここから生まれそうな活動をまさに支援している状況にある。また、認知症の人たちも、希望をもてる社会にするべく、多様性を受け入れ引き出す地域となり、未来志向で、精力的に地域社会全体の人的ネットワークを活性化し、地域づくりの力を高めることを実践されている。
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