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「教育はビジネスであってはならない」ということ

たまたま読んだFacebookの投稿で、タイトルの文言が目に飛び込んできた。
EUの教育サイトに書かれていた文言らしい。
この文言に私はとても共感する。

教育というのは、一部の人が受けられればいいものではなく、
すべての子どもが等しく、レベルの高い教育を受けられなければ、
結局は国の未来の底上げにはならない。

例えば、性教育。

一部の子どもが正しい性教育を受けても、
受けていない子どもが性犯罪を犯してしまっては、全体としては意味がない。

しかし、実際は「性教育ビジネス」が存在するわけである。
「わが子を守るために、この講座を受けなさい」と。

発達関連の講座でも、同様のものがある。
「子どもの発達が気になるなら、この講座を受けなさい」と。

性教育も、発達関連も、
子どもが心身健やかに成長するためには、とても大切な知識だし、
少なくとも、一部の人が学ぶだけではまったく意味がないものだ。

国語や算数など、教科の勉強に関しては、
とりあえず学校に行けば最低限のことは学べるし、
今や無料の学習ツールもたくさんある。

しかし、それ以外の部分の、生きていく上で必要な知識や経験について、
子どもを想う親心をうまく掴んで、ビジネスにしている人たちがいる。

本当に世の中を良くしたいのなら、本当に子どもたちの未来を想うのであれば、
そのやり方は本当に正しいのか?

実際問題、今の日本はどんどん格差社会になっている。
わが子さえよければ、自分の周りさえよければいい。
その社会の中で、あぶれてしまった人たちが、
「わが子さえよければいい」と守られて育てられた、その『わが子』を傷つけるかもしれない。

子どもに関することをビジネスにすることに、私はとても違和感を覚える。

親の経済力や、情報収集力、住んでいる地域などで格差が出る、今の日本の教育環境。

どんなに優秀な子どもでも、それら外部要因で、その才能が開花されずに終わってしまう。

たまたま生まれた環境で、人生をも左右されてしまう。

学びたい子が学べる社会へ。
全体の福祉に関する知識や経験は、誰もが平等に得られる社会へ。

そういう社会を目指して活動している大人たちを私は応援したいし、
私自身も、自分が得た情報をあらゆる人に届けていけたらと思う。



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