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ISO9001(QMS:品質マネジメントシステム)とは?要求事項や取得の目的や流れなどを解説!
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1. ISO9001とは?
ISO9001は、企業が提供する製品やサービスの品質を管理し、顧客の満足度を向上させるための国際規格です。この規格を取得することで、企業は品質管理の基準に従った運営ができ、顧客や取引先からの信頼を得られます。ISO9001の特徴は、どんな業種や企業規模にも適用できる点であり、企業が持続的に成長し続けるための強力なツールです。
どんな企業が対象になるのか
ISO9001は、製造業やサービス業、医療機関、教育機関など幅広い分野で利用されています。顧客満足や業務の改善を図る全ての企業にとって、ISO9001は大変役立つ規格です。特に、取引先との信頼を築くためや業務の効率化を目的に多くの企業が導入しています。
2. 品質マネジメントシステム(QMS)って何?
QMSの基本的な考え方
品質マネジメントシステム(QMS)とは、企業が製品やサービスの品質を効果的に管理し、顧客のニーズや期待に応えるための仕組みです。企業はこのシステムを活用して、継続的な改善を目指します。QMSは、企業が自社の運営方法を見直し、品質に関する目標を達成するための重要な手段です。
ISO9001とQMSの関係
ISO9001はQMSの基本的な運用基準を示す規格です。ISO9001の基準に従ってQMSを導入することで、企業は効率的に品質を管理し、継続的に改善を図ります。この規格を採用することで、企業は国際的に認められた方法で品質を管理できるようになります。
3. QMSとEMSの違いとは?
QMS(品質マネジメントシステム)
QMSは、企業が顧客の期待に応える品質を提供するためのシステムです。品質を維持・向上させるために業務の改善や目標設定が行われ、企業全体の活動が一貫して顧客にとって満足度の高いものになるよう管理されます。
EMS(環境マネジメントシステム)
EMS(環境マネジメントシステム)は、企業が環境保護に対する責任を果たすためのシステムです。ISO14001が代表的な規格で、企業活動が環境に与える影響を最小限にするための仕組みが整えられます。QMSとEMSは異なる目的を持っていますが、どちらも企業の責任ある運営を支える重要なシステムです。
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4. 品質マネジメントシステム(QMS)とPDCA
PDCAサイクルとは?
PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)の頭文字を取ったもので、業務を改善するための基本的な方法です。QMSでは、このPDCAサイクルを活用して、企業の業務を継続的に改善し、品質を向上させます。例えば、顧客のニーズに対応するための計画を立て、その結果を評価し、必要に応じて改善するという流れです。
5. ISO9001要求事項
ISO9001には、企業が守るべき具体的な品質管理の基準が示されています。例えば、顧客要求への対応、リスク管理、内部監査の実施などが含まれます。これらの要求事項に従うことで、企業は体系的に品質管理を行い、業務の効率化と顧客満足度の向上を目指すことができます。特に、リスクを予測し、問題が発生した際に迅速に対応できる体制を整えることが求められます。
6. 品質目標・品質方針
会社の方針と目標の設定方法
ISO9001を導入する際、企業はまず品質に対する方針を定め、その方針に基づいて具体的な品質目標を設定します。品質方針は、企業のビジョンやミッションに沿った形で策定され、品質目標はその方針を実現するための具体的な指針となります。目標は測定可能であることが重要で、定期的に見直され、達成状況が評価されます。
7. 品質マネジメントの基礎となる7つの原則を理解しよう
ISO9001の品質マネジメントは、7つの基本原則に基づいています。
顧客満足
企業は顧客のニーズに応えるだけでなく、期待を超える製品やサービスを提供することが大切です。顧客満足が、企業の持続的な成功のカギとなります。
リーダーシップ
経営陣が強力なリーダーシップを発揮し、全社員が同じ方向を目指して進むことが、組織の成功に繋がります。
人々の積極的参加
全ての従業員が品質管理に積極的に参加することで、企業全体のパフォーマンスが向上します。
プロセスアプローチ
業務をプロセスとして捉え、それらを効率的に管理することで、全体の効率性が向上します。
改善
継続的な改善は、企業が競争力を保つために欠かせません。改善は、業務プロセスの中核をなす考え方です。
客観的事実に基づく意思決定
データや事実に基づいた意思決定を行うことで、正確かつ信頼性の高い判断が可能になります。
関係性管理
顧客や取引先との良好な関係を築くことは、企業の成長にとって非常に重要です。
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8. どのような目的で取得されるのか
ISO9001の取得には、いくつかの目的があります。
取引先からの要求
多くの場合、取引先がISO9001の取得を要求することがあります。これは、取引先に対して企業の信頼性を証明するためです。
公共工事の入札加点に
公共工事の入札では、ISO9001の取得が加点対象となることがあり、競争力を高めるために取得を検討する企業もあります。
業務効率化
ISO9001の導入により、業務プロセスの改善が進み、効率的な運営が可能になります。
9. ISO9001はどんな業種が取得しているのか
ISO9001は、製造業だけでなく、サービス業、医療、教育など、幅広い業種で取得されています。どの業種でも、品質管理の重要性が高まっており、ISO9001の導入は組織全体の信頼性向上に繋がります。
10. ISO9001取得の流れについて
取得の基本ステップ
ISO9001を取得するためには、まず企業が現状の業務プロセスを見直し、規格に準拠するための改善を行います。次に、外部の認証機関による審査を受け、規格に適合していると判断されれば、ISO9001の認証が与えられます。審査には、文書の整備や社員への教育も重要なポイントです。
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