ISOの取得から更新の流れを簡単に紹介!ISOを継続・更新するための審査の種類も解説。
1. ISO取得から更新の流れ
ISOを新規に取得するためには、いくつかのステップを踏む必要があります。最初のステップは、組織内でISOを導入する目的や範囲を明確にすることです。これにより、必要な準備を進めやすくなります。また、ISOの規格によって具体的な要件が異なるため、自社に適した規格を選定することも重要です。
・一次審査
新規取得のプロセスでは、まず一次審査が行われます。この審査は、ISOの要求事項に対して、自社の準備状況を確認するためのもので、審査員が実際に業務プロセスや文書をチェックします。一次審査を通過すると、必要な改善点が指摘されることがありますので、そのフィードバックを受けて修正を行います。
・二次審査
次に、二次審査が行われます。これは、実際に運用されているマネジメントシステムがISOの要求事項を満たしているかどうかを確認するための審査です。審査員は、従業員へのインタビューや現場の視察を通じて、システムが効果的に機能しているかを評価します。この段階で、全ての要件を満たしていれば、認定証が発行されます。
・認定証発行・ロゴ使用
二次審査に合格すると、正式にISO認定が与えられます。これにより、認定証が発行され、ISOのロゴを使用することができます。これらは、顧客や取引先に対して、組織の信頼性や品質管理の姿勢を示す重要なツールとなります。
2. ISOを継続・更新する
維持審査(サーベイランス審査・継続審査)
ISO認定を維持するためには、定期的な維持審査が必要です。これは、一般的に年に1回行われるサーベイランス審査と呼ばれ、組織がISOの要求事項を継続的に満たしているかを確認します。審査員は、運用状況や改善点の実施状況を評価し、必要に応じてアドバイスを提供します。
更新審査(再認証審査)
ISO認定は、通常3年ごとに更新審査が行われます。この更新審査は再認証審査とも呼ばれ、組織が引き続きISOの要求事項を満たしているかを確認します。更新審査の結果、問題がなければ再認証が行われ、さらに3年間の認定が継続されます。
その他の審査
ISOの維持・更新には、その他にもさまざまな審査があります。例えば、特定の問題が発生した場合の特別審査や、規格が改訂された際に必要な審査などです。これらの審査を通じて、常にISOの要求事項を満たす体制を整えておくことが求められます。
3.まとめ
ISOの取得や更新は、決して難しいことではありませんが、計画的に進めることが大切です。まずは自社の状況を見直し、必要な準備を整えることで、スムーズにISOを取得し、更新していきましょう。継続的な改善を目指すことで、組織の信頼性と競争力を高めることができます。
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