旅行記 | 香川旅行log①
9月。まだまだ残暑が厳しい。
仕事が一段落ついたところで遅めの夏季休暇を取得した私は、前々から気になっていた香川県へ一人旅をすることにした。
以下は9月8日〜10日、二泊三日 香川旅行の記録である。
【初めてのこと】
まず初めに、今回の一人旅では私にとって重要なミッションが1つあった。
それは「飛行機に一人で乗る」ことである。
子どもの頃に家族旅行で乗ったことはあったのだが、幼稚園児の頃のことなので殆ど記憶にない。それ以降は飛行機に縁がなく、空港のシステムや作法など何も分からないまま30歳を越えてしまった。
ちなみに新幹線の利用経験は人並みにあり、1人でも問題なく乗車できるのだが、最近思ったのは、一人旅のときに長時間新幹線に乗るのはすごく時間の無駄なのでは?ということだ。友だちとの旅行ならば長時間の移動も一瞬のことだが、1人だと時間の潰し方が上手くなければあとは寝るしかなく、つまらない。
大人なら飛行機くらい(しかも国内線)簡単に乗れるようにならないと、と決意を固め、石橋を叩いて壊すタイプの私は旅行日1、2週間前からとにかく飛行機の乗り方をネットで調べたりYouTubeの動画で予習したり、乗り慣れてる会社の同僚に質問したりしていた。
9月8日
私は飛行機の出発時刻の2時間半前に空港へ到着するという念には念をのムーブをかました。さすがに早く着きすぎたので、羽田空港の第2ターミナルを隅から隅まで練り歩いて、お土産屋さん・カフェ・ガチャガチャコーナー・展望デッキなどを見て回った。そうしていると少し空港の雰囲気に慣れてきたので、カフェでアイスカフェラテを買って優雅に時間を潰した。
結論から言うと、心配だった保安検査は何の問題なくスムーズに終わった。私はフィルムカメラを持っていったのだが、そのまま手荷物検査のX線に通すのは不安だったので検査場の職員さんに伝えたところ「ハンドチェックしますね」と慣れた手つきで小さなかごにカメラを入れてチェックに回してくれた。
【出発】
出発ロビーでは後ろにいた大学生くらいの男女4人組の楽しそうな会話が聞こえた。旅の予定を再確認し合っていてとても微笑ましい。どうやら行き先は私と同じ高松のようである。
搭乗の案内が流れ、続々と飛行機に乗り込む。座席に着くと私はシートベルトを必要以上にキツく締めたり、外を眺めたりして緊張を逃がした。機内で流れる安全ビデオにもしっかり目を通し、いよいよ離陸。絶叫系は得意なので怖くは無かったが、手が汗でぐしょぐしょだった。
機内では飲み物のサービスがあり、アイスコーヒーを注文。それを飲みながら配られたイヤホンを繋いで機内のモニターで流れていた〈孤独のグルメ〉を視聴。かなりリラックスできる空間である。(機内で流すテレビ番組って誰が決めているのだろうか? ちなみに帰りは〈YOUは何しに日本へ?〉だった。絶妙なチョイス。)
そうこうしていたらあっという間に高松空港へ到着。こうして私の初めての1人飛行機搭乗体験は終わったのであった。
【空港〜昼食〜栗林公園】
高松空港に到着後、リムジンバスで高松駅へ向かう。バスは外国人観光客でいっぱいだった。最後列以外は全て2人席のシートだったので、私の隣には最後の方に乗ってきたアジア人の若い女性が座った。乗客ほとんどが外国人の団体客だったが、騒がしいということはなく約50分ほどで高松築港駅に到着した。
高松築港駅到着後ホテルで荷物を預けて向かったのは、ことでん 花園駅から徒歩5分「手打十段 うどんバカ一代」
日曜の昼頃ということもあり、店の前は老若男女長蛇の列。スマホでYouTubeを観ながら待つこと50分ほどで店内に入れた。壁一面に並ぶ有名人のサインを見上げながらカウンターでうどんを注文。
麺はもっちりとした食感で、かける出汁醤油とバターの風味が合わさってとても美味しい。ズズッと食べてササッと退店。
長時間並んだ甲斐があると思える美味しさだった。
またことでんに乗り、向かったのは「栗林公園」。到着した時間が16時半だったのであまり人はおらず(この日の閉園時間は18時半)、ゆったりと観光できた。
栗林公園に併設されているお土産店「栗林庵」にて早々にお土産を物色。祖父からのリクエストであった地酒など諸々購入。
店内は食品だけでなく雑貨もたくさんあったのたが、その中に「どうだ 明るくなったろう」で有名なあの成金の風刺画のポストカードを発見。
欲しい……いやいや要らない……と逡巡し、結局買わなかった。作者の和田邦坊は香川では有名なデザイナーとのこと。勉強の為にもまた香川へ行く時があればこの絵が展示されている「灸まん美術館」にも行ってみたいと思った。
当初、この後はことでん綾川駅へ行き「ヤドン公園」を楽しむ予定だったが、お土産で手荷物が増えたことと思いのほか日が暮れてしまったこともあり、ホテルへ戻ることにした。
【夜ご飯】
チェックインをして荷物を降ろし、少し身を整えた後に夜の高松駅へ向かう。目的はオリーブ豚を食べに駅近くの「ケ晴レ」へ。
WEBページの雰囲気と違ってすごく静かな店内で、客も私を含めて3組ほど。
ご飯の量を少なめにしてもらったので、心地いい満腹感でホテルへ戻る。宿泊したホテルは「クレメントイン髙松」。大浴場があり、全体的に清潔感がある良いホテルだった。
次の日は朝早く行動したかったので、夜は10時頃にベッドイン。普段よりかなり早い時間の就寝だが、初めての飛行機移動の緊張などで疲れていたのか、すんなりと入眠に成功。(しかし数回、夜中に一瞬目覚める。知らない場所で寝るときの“あるある”だと思うのだが、どうだろうか)
2日目につづく
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