僕の知的障害者に対する恨み

この文章はフィクションとして読んでもいいです。

この記事を書き始めた時から数日前に精神障害者割引が導入を決める朗報が入った。

その前までは僕は職場の同僚を含めた知的障害者に障害者割引や他のことに恨みを感じることも多く、いまでもそういうことが残っている。

まず、僕について書く。僕はASDなどの発達障害者だ。また、精神障害者手帳を持っていて現在2級である。

しかし、僕のIQについては医者からは何も言われず、どこかで盗み見して境界知能だと分かった。

境界知能とは、IQは低いが知的障害者より高く、療育手帳も交付されず知的障害者とはみなされないため逆に知的障害者より生きにくい。

そこからかどうか分からないが僕はなぜ精神障害者や精神障害者手帳を持っている発達障害者になぜ割引がないのか悩み、そこから知的障害者への恨みに発展したのだと思う。

そういう僕は旅行好きで小さい頃には青春18きっぷで色々な所に行っていた。18歳になるまでに北海道や沖縄にも行った。

その時にはまだ僕はまだ稼いでいなかった。

療育手帳への羨み

僕は高校生の時から職業訓練のときまで中学時代の友人と旅行へ行くこともあった。僕の友人は療育手帳を持っていて羨ましいと思うことが何度もあった。

しかし、その友人の親は僕の両親よりも稼いでいて、なぜその友人は僕が適用されない割引も適用されるのか羨望感や葛藤にも悩まされた。

話が変わり、僕は療育手帳を取ろうとして医師や役所の職員に療育手帳の取り方などを聞いて取ろうとしたが、母親の知能検査の保険外治療の費用から出費の面が厳しいことや、その他のことで取れるかもしれないという希望の芽すら摘まれてしまった。

そして2016年、僕はめでたくA型事業所就職をしたが就職先の給料で満足してしまい、退職するまでそこまでお金に困っていなかったため、割引が受けられないこともあまり気にしていなかった。

2017年、職場とトラブルを起こして退職。僕はその原因も分かっていたがこの記事の趣旨とは関係ないので割愛する。

2018年、再びA型事業所に就職しようとするがA型事業所自体が雇用契約を結ぶということもあり、面接を受けたが面接中にミスを犯し不採用となる。

その後B型事業所への就職となった。

最初、そのB型は当時5,000円という工賃であり、それにに不満を持っていたがその当時は実績で工賃が変わるということもなく失業保険もあり、そこまで不満はなかった。

そして、本題の知的障害者に対する恨みはそのB型事業所に就職した1年後から始まる。

知的障害者への恨みに変わった日

そのB型事業所は頑張った分だけ工賃が上がると職員が自慢気に話していたが僕の疑問はここから始まる。

僕はそこまでスキルが高くなくそこの事業所の言う頑張ればという言葉がよく分からなかった。

そこで実績別の工賃になってからの最初の工賃が15,000円だった。他の人は2万円も貰っている人もいた。

しかし、僕よりも数をこなしていて羨ましい人が1万円しかもらえない人もいてよく分からなかった。多分他の理由があるようだが。

他に、15,000円と僕に近いの工賃を貰っていた人もいたが、その人はその翌年から25,000円くらいの工賃を貰ってそこからが僕が貰う工賃に対する悲しみや他の人に対する恨みを持ち始めた。

ただ、知的障害者に対する恨みにはまだ発展していなかった。

僕は、そこからしばらくあまり工賃は上がらず、仕事に毎日行くようになり、2年前にいきなり工賃が25,000円に上がった。しかし、上には上がいて同じ事業所のA型事業所の人は6万円もの給料を貰っていた。

しかしその間に日に日に僕の知的障害者に対する恨みはグラデーションのように濃くなっていく。

まず、JRの知的障害者割引を調べる時があり、知的障害者は割引があるんだなと羨む時もあった。しかし、その時は精神障害者割引も今月のような導入するニュースもなく、精神障害者割引にはないのかと疑問を持つこともあった。それと同時に発達障害者はなぜ精神障害者手帳だろうという疑問もあった。

そして、たまに高い工賃をもらう人の分析を自分なりにした。

そこで、自分が目にしたのはその人の持っている障害者手帳のことだった。

その人の持っている障害者手帳のことの情報と工賃の情報の入手については言わないが、明らかに工賃の高い人には偏りがあった。まず、この事業所で高い工賃を貰っている人の多くは療育手帳持ちだということが分かった。そこから知的障害者に対する恨みを持ち始めた。

また、発達障害持ちについても高い工賃を貰っているのは療育手帳を持つ人だった。

ただ、療育手帳持ち全員が高い工賃を貰っているわけではない事は言っておく。

しかし、あまり頑張っていないように見える人で自分よりも高い工賃をもらう人がなぜ障害者割引が使えるのか納得がいかない。

しかもA型にいる人もよく旅行に行く人がいて、その人も障害者割引を使える事がおかしく思うようになった。

なぜ僕ばかり工賃が低いように見えるのも納得がいかず僕よりも高い工賃や給料を貰う人が障害者割引を使えるのか本当に悩んだ。

また、知的障害者に対して呪詛をしようかとも思ったが思いとどまった。

僕ばかり高いお金を払って工賃も少なくある人は工賃も高いし障害者割引も使える。そこのおかしさを気づく人は僕に似た事業所に通う人しか分からないだろう。

恨みから気づきへ

しかし僕にも気づいたことがある。ここに通っている精神障害者は問題がある人が多いかも知れない。さらに、そこに通う精神障害者は少なく、精神障害者ばかり工賃が低いように見えるのもあると思う。

さらに、この事業所は知的障害者を主に対象とした事業所でもあると思う。また、工賃の評価方法も知的障害者を基準にしていると思う。ただ、精神障害者を対象とした事業所の工賃の評価方法は知らないが似ているのか違うのか分からない。

ただ、毎日通える方がいいが、精神障害者は完全に毎日通えるのはできないということは分かった方が良いと思う。

いきなり4日休んだだけでもう就職できないという事になるとプレッシャーになって辞めるということも絶対にあり得るから。

最近B型事業所でも在宅勤務ができるところも増えてきた。また、心のケアができるところも出来たかもしれない。

また多くの事業所で精神障害者も対象とするところも増えたけど精神障害者の基本すら分からないところもあると思う。知的障害者の基準で評価するところをあるから精神障害者の工賃が低いということもあり得るかもしれない。

貴方が精神障害者で今B型事業所に勤務していて知的障害者ばかり工賃が高いのならその事業所を調べてほしい。もしかしたら精神障害者が対象になっていないかもしれない。

僕が今働いているB型事業所も調べてみたら精神障害者や発達障害者を対象にしていなかったのが分かった。精神障害者や発達障害者に理解を示す事業所も多くなったけど知的障害者基準だけで見る事業所も多分ある。

僕が前働いていたA型事業所は精神障害者にも理解を示して精神の調子を崩して長期の休みになってもちゃんと対応していた。

また、僕が以前働いていた就労移行支援も2ヶ月入院を挟んででもA型事業所に就職できた。

今の事業所では僕は頑張れていないと思うがまだ精神障害者や発達障害者への理解が薄い事業所もあると思う。

精神障害者でもしょっちゅう休む人は工賃は低くていいけど初めて数ヶ月休む人はその後毎日通い頑張れば就職できてもいいと思うし一年に一回入院する人でもそれ以外の時に頑張る事ができれば就職できても個人的にはいいと思う。

しかし、僕には頑張れる仕事、頑張れない仕事が分かってきて近い将来、今の事業所を辞めるかもしれない。その時になったら今の事業所に「ありがとう」と言うだろう。  

上に書いた知的障害者への恨みも来年4月の精神障害者割引の導入で多分忘れるかもしれないが、今の事業所では知的障害者の方が工賃が高いのもあり恨みは残るかもしれない。

最後に

来年精神障害者手帳の割引が導入されるのだからJRの割引の差別もなくなり良くなると思う。

割引が導入されるのはいいが障害別に導入されるのだからその中でも収入の差が出て得する人が出てしまう。

割引という以前に持ち金の差というおかしなことができ結局はお金の制度自体がおかしいのかもしれない。

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