見出し画像

9/1 新入荷品:ロシア美術館:アートの中の「空」展 カタログ

9/1の新入荷品のご紹介です。

ロシア美術館:アートの中の「空」展 カタログ

2010年にロシア美術館にて開催された展覧会のカタログです。

本展ではイコン画など中世ロシア美術や19-20世紀までの絵画から、フォトグラフィー、ビデオアート、インスタレーションといった現代アートまで110点のコレクションを幅広く展示していました。

空ってなんだろう?

「空」はどの時代においても芸術家たちに多大なるインスピレーションを与えてきました。本展は「空」という概念に着目し、あらゆる観点から「空」というテーマを掘り下げていくという実に興味深い企画となっています。

エレーナ・グバーノワ&イワン・ゴヴォルコフの作品

「アートの中の『空』」展では、エリク・ブラートフ、ミハイル・シュワルツマン、オスカー・ラビン、ヴィクトル・チホミロフといった、ソ連時代における非公式芸術の代表的なアーティストの作品を展示。非公式芸術とは、1950〜80年代にかけて秘密裏に制作されていたアンダーグラウンド芸術のことです。

エリク・ブラートフ『空は自由』

そしてロシア国外のアーティストも参加しており、ドイツのイェルク・イメンドルフ、そして日本の現代美術家、映像作家である水谷イズル氏の作品も展示され、「空」に国境がないように、グローバルな展示になりました。

「空の向こう側から」と題されたパートでは、空のはるか先にある宇宙をテーマにした作品を紹介。「宇宙」と書いて「そら」と読む。ロマンがあります。
ここでは世界で初めて宇宙遊泳を成し遂げた宇宙飛行士のアレクセイ・レオーノフが手がけた絵画作品やペテルブルクのプルコヴォ天文台の望遠鏡が撮影した色彩溢れる星雲の写真なども展示されました。

煌めく星雲

そして忘れてはならないのが巨匠たちのマスターピース。ロシア美術館のコレクションから、アルヒープ・クインジ、イヴァン・アイヴァゾフスキー、アレクセイ・サブラーソフといった19世紀ロシア絵画、そして20世紀前半のソビエト絵画からも「空」というテーマのもとで多くの作品が集いました。

アイヴァゾフスキーの空と海

レーニンと空

「空」はどの時代でもどこの国でも同じ青さを誇っています。そんな空の青さと深さを芸術家たちはどのように表現していったのでしょうか。この展示では時代も国境も超え、あらゆるジャンルの芸術作品を通じて「空」に迫っていきます。

本書はそんな興味深い展覧会のカタログとなります。この一冊を眺めていると、空への見方が変わってきそうです。

こちらのリンクよりご購入が可能です。


サポートしていただきますとモチベーションになります。いただいたサポートは海外買い付けの費用にいたします。