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民族『中国の民族』(シナ・チベット語族シナ語派)

シナ・チベット語族
 シナ語派

漢族の分布・居住地域図

1.漢族
非漢族すなわち少数民族は、南蛮、東夷、西戎、北狄、の四種類に分類された。洛陽盆地から見た、それぞれの方角に居住する異民族集団が漢字を媒介し混血したのが漢族である。

東夷(百越系チワン族等)
山東省曲阜付近より東の長江、淮河流域から黄河下流域までの広大な地域を居住地区とした。現在最初の王朝とされる夏王朝を建てたとみなされていている。

北狄(狩猟系満州族等/遊牧系蒙古族等)
山西省や内モンゴル自治区にまたがる大興安嶺山脈の山中で、主として狩猟生活を営む人々のことをさした。殷王朝や最後の王朝とされる清王朝を建てたとみなされているが一世紀頃からモンゴル高原に居住していた遊牧民族の集団が南下してきたために遼河以東に移動した。遊牧民の北狄は元王朝を建てた。

西戎(羌系チベット族等)
陝西省、甘粛省などの草原に居住し、遊牧や牧畜を生業としていた人々で周王朝を建てた。

南蛮(荊蛮系瑤族等)
河南省、湖北省、湖南省、四川省などの山岳地帯で主として焼畑農業に従事する人々で漢王朝を建てた。



回族の分布・居住地域図

2.回族
十三世紀以降に中国領内に移住してきたトルコ、イランやアラブなどのイスラム教を深く信仰する外来民族の子孫か、漢族などとの婚姻によって生じた民族とされる。
回族の分布は寧夏回族自治区を中心に、甘粛省、河南省、河北省、福建省、雲南省などに広範囲に分布している。そのうち西安市を境に以西を西北回民、以東を内地回民と称している。

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