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ニューヨーク駐在記録「息子と私の暗黒期の始まり」

日系幼稚園のサマースクールや旅行など、私たちはニューヨークの初めての夏を満喫した。
そして9月、ついに現地校が始まった。

息子の学校では、登校初日の前日に学校見学会があった。クラスを訪問し、先生に会うことができるのだ。私は現地校に足を踏み入れたことがなかったし、英語で先生とうまくコミュニケーションをとれる自信がなかったので、隔週で来てもらっていた永住ママシッターさんに同行してもらった。
事前に知らされたクラスへ行くと、担任の先生と副担任の先生が出迎えてくれた。他に生徒はおらず、先生たちは息子に積み木のようなおもちゃを出してくれた。息子はちょっと緊張しながらも、席についておもちゃで遊んでいた。我々はその間、先生に息子が英語をできないことを話した。すると、先生は「今までにそのような生徒を受け持ったことがあるので問題ない」という。とりあえず、その言葉にほっとして、トイレの位置やカフェテリア、ジムなど一通りの場所を確認してその日を終えたのだった。

そして、登校初日。
息子は新しいリュック、新しいスニーカーに身を包み、学校へ向かった。息子はあきらかに緊張していた。写真を撮ったが笑顔はぎこちなく、顔が引きつっていた。アメリカでは入学式がない。この日、キンダーガーデンの生徒は初登校日ということで、午前授業。私がお昼前にジムに迎えに行くと、先生に連れられて列になって歩いている息子が。その姿は朝と同じく固まった表情だった。

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石森のぶ
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