見出し画像

近況報告(ねこはじきに元気じゃなくなる)

 前回の「近況報告(ねこ元気)」を書いたのは2年半前。

 顔が三角で美人さんでオードリー・ヘップバーンみたいだったのと、家に連れてきたときにおどおどしっぱなしだったので、このねこの名前はおーど・りーと言います。
 かつて闘病で大変だったのもあり、もう年齢も15才、終わりの日が近づいてきたらなるべくそばにいてかわいがれるような、暮らしを送ろう。
 そう思って、短時間勤務でリモートワークで続けられるお仕事を探していました。あちこちに連絡をしたり面接を受けたりしていました。

 求職・転職活動を半年ほど続け、幸いにしてこちらの希望条件にかなうお仕事が見つかりました。
 その日に動物病院で「ちょっとねこが不調だな~」って検査してもらったら大事になり、調べた結果、大病を患っていることが発覚しました。
 もうそんなに長くないそうです。今はまだ元気。でもこれから先、元気じゃなくなる予定しかない。今年は越せないだろうと言われています。

 ねこの寿命が目前に迫ったときに、せめて二人の時間が取れるようにするために、仕事を選んできたんですが。
 結局、新たな仕事の開始と、ねことの最後の時間が、完全に重なることになりました。
 「今か~……急だったな~……」ってなってます。だって本当に同じ日だよ。「うちで働きませんか」って来たのと、同じ日に病気が見つかった。

 でもこれは考えようによっては、仕事が見つかるまでねこが待ってくれたとも言えるのかも知れません。俺の都合という見方をするのであれば。
 求職中にこうなってたら、「もう全部放り投げて一緒にいたいのに仕事もないしお金もずいぶん減ってしまったな……」って困り果てていた。
 ねこをゆっくり看取るための仕事を探して、やっと見つかったらねこは「じゃあ」と消えて行ってしまう流れになっている。今はそうなっている。
 本末転倒と言えなくもないし、ねこに今後の生活のお膳立てをされているようにも見えるし。
 こいつにはずっと世話になっている。
 いるだけでかわいくてすごいのに。世話してもらってばかりだ。

 なお、これからねこはどんどんつらくなっていくようです。そういう病気になってしまいました。
 俺はそばで、「なるべくつらくないようにしような」って相手をしつつ、新しい仕事をイチからやっていかないといけない。
 予想される事態として、これからしばらくは俺も相当心身をやられていくだろうから、皆さんに助けてもらうことも増えるかもしれません。「つらいね」「そうだね」のやり取りだけで救われることもあるし、なんかうまくお話が出来なくなったり姿をくらましたりするかもしれません。よろしくお願いします。

 ねこ病気の件は俺と獣医さんの二人三脚でやっていきますが、それ以外のつらみはなるべくアウトソーシングして負担を減らしていこうと、その準備のためにこれを書きました。
 たぶん、寝れなくなったりメシが食えなくなったりするだろうから、その対策を三連休で練っていました。頭も回らなくなっていくだろう。つらいねこを横で見続けていたら、そうなる。わかっている大変さに、備える。
 ねこが元気じゃなくなっていく間、俺は多少は元気じゃないといけない。ねこのために周りに頼ります。なんとか。なんとか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?