捉え方を変えて生き残る社会人。
今の仕事はとにかく嫌だ。
どのくらい嫌かと言うと、出勤して30分経った頃に、ぱっと時計を見て『まだ30分か・・・あと8時間半もここにいないといけない・・・』と思うくらい嫌だ。
嫌すぎて、職場に行くと目眩や動悸がするのはもう日常茶飯事になっているので、会社の健康サポート組織みたいなところに相談することになった。
心療内科にも行っているのだが、そういう場所(健康サポート組織や病院)でよく言われるのは、『捉え方を変える』ということだ。
捉え方を変えるとは、「こういうところは嫌だけど、こういうところは良い!」というように、ポジティブに考えようとすることだ。
私は社会人になってまだ2年の未熟者だが、社会人になって長く勤めている人は、この『捉え方を変える』というのがとても上手だなと思う。
チームで動いている時、私は「チームのみんなに迷惑をかけないよう、自分が失敗してはダメだ」と考えてしまうが、諸先輩方は「チームで動いてるんだから自分が失敗しても周りが助けてくれる」と考えるらしい。
これこそが『捉え方を変える』だなと思った。
そして捉え方をこのようにポジティブに変えることができる人がストレスなく長く働ける人であり、この世の中で生き残れる人間なんだろうなとも思う。
でも、社会人未熟者の私はこうも思う。自分の捉え方を変えるって、自分の見方を変える=自分の感覚を変える、もっと言えば自分自身を変えることにならないの?って。
違う捉え方をしてみて、それが自分の納得できる捉え方なら良いと思うけど、無理に捉え方を変えたら、自分が自分じゃなくなっちゃうような気がする。
だって私は、小さい頃から「他人に迷惑はかけられない」「失敗できない」と考えるタイプだった。それで苦しんだこともあるけど、それのおかげで一生懸命努力したり、完璧を目指したりすることができた。立派なアイデンティティだと思う。
捉え方を変えようと言われれば言われるほど、自分がいなくなってしまうようで怖い。
嫌なものは嫌なんだよ。嫌だと思う自分が、本当の自分なんだよ。
その『嫌』を、『良い」とか『マシ』とか、無理に思うようにするのって、本当に良いことなのかな。
でもそうやってポジティブに捉えられる人が、この世の中で生き残れる人間なんだろうな。
だって捉え方を変えないと、現に今の職場では働けないわけだし・・・。