Per day(短歌連作)
「将来の夢は風です」起き抜けの寝言はいつも傾いている
人間が人間を産む確率を考えていて朝の霧雨
南東に行ってみたいが南東に自室の壁があって行けない
手のひらを太陽に透かしてみれば手が邪魔で太陽が見えない
ぴーすふる、と啼く鳥がいて人類がサブリミナルで穏やかになる
2時間の映画に映る人のうち羽のないもののみ歩行する
村上の春樹のほうと親友であれば肩パンなどするだろう
挨拶の字義は中国語で拷問 きょうはだれとも話さなかった
Perfect Sunday like nothing 交通事故は起きたが無傷
後半にだんだん下がってくるような足上げ腹筋みたいに生きる
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