【10分師匠】「ソニー創業者・井深大のリーダーシップ論」〜宮端清次〜
どうも、伊志嶺海です。
このマガジンでは、毎朝10分間で偉人の哲理を学ぶPodcastプログラム「10分師匠〜偉人の哲理〜」の内容を発信しております。
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さて、今回の師匠は宮端清次さん。
宮端さんははとバスの社長をされていた方でして、窮地のはとバスをV字回復へ率いたことでも有名です。その内容をまとめた書籍も出版されています。
そんな宮端さんがリーダーシップについて学びたいと思い、ソニーの創業者である井深大さんの講演会に行った時のお話をされております。そのお話が組織論、そしてリーダーシップ論について非常に参考になる内容なので、今回ご紹介させて頂きます。
井深さんが講演会で話されていた結論は、「リーダーシップとは指導力や影統率力だけでなく、"影響力"があるかどうか」というものです。そして、「良きリーダーとは、良きコミュニケーターであり、上司・部下・同僚・関係者を動かすことができる人だ」とも語られております。
井深さんがソニーの社長をされていた時代、最新鋭の設備を備えた工場ができたそうです。それを見に世界中から見学者が訪れたそうなのですが、1つ大きな問題が。
お手洗いの落書きです。
会社の恥だと、井深さんは工場長にやめさせるように指示をし、工場長も徹底して周知を行いました。が、それでも一向い落書きは無くなりませんでした。むしろ、「落書きをするな」という落書きまで出てきてしまい、井深さんも半ば諦めていたそうです。
そんな中ある日、工場長から驚くべき電話がありました。
「落書きが、なくなりました。」
驚いた井深さんは工場長にどういうことか尋ねます。
「実は、パートで来て頂いている女性の方が蒲鉾の板に、
"落書きをしないでください。ここは私の神聖な職場です。"
と書いて貼った途端に落書きがなくなったそうです。」
その話を聞いた井深さんは、リーダーシップとは人を動かす影響力だと学んだとのことです。
リーダーシップとは、時と場合によって変わるものなんですね。リーダーは役職・肩書きであり、いつ何時でもそのリーダーがリーダーシップを発揮するとは限らず、ときには他の誰かがリーダーシップを発揮して、組織を良い方向へ導くことだってあるのです。
もし自分がリーダーとして組織をまとめる立場になる場合は、メンバーのリーダーシップを活かすように意識したいです。
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