【恋愛と経済学の話】限りなく小さい確率は、なぜか大きく見えてしまう
■今日のお話は──「恋愛と経済学」について
「人は、得たものより失ったものの方が大きく感じてしまう」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。たとえば、差し入れでもらったたい焼きに対する喜びよりも、買ったたい焼きを道端で落としてしまった時の悲しみの方が強く感じられるものです。
この感覚、最近自分にもありました。この間、自転車を漕いでいる時にズボンのお尻のポケットに入れていた財布がいつの間にか無くなっていたんです。後日、警察から連絡があって拾得物として戻ってきたのですが、財布の中にあった2万円は綺麗さっぱり無くなっていました。この時、臨時収入として2万円が手に入る嬉しさより、このショックの方が大きかったと感じました。
さて、今日は「恋愛と経済学」について話していきたいと思います。経済学の用語で「サンクコスト」というものがあります。これは、過去にかけたお金や時間のうち、後から考えても取り返しのつかないものを指します。
たとえば、あなたが5万円で新しいゲームを買ったとしましょう。でも、いざプレイしてみると、思ったほど面白くない。この場合、既に払った5万円は取り返すことができません。これが「サンクコスト」です。
もしそのゲームを面白くないと感じながらも、払った5万円を惜しんで最後までプレイし続けると、今度は「時間」まで無駄にしてしまいます。つまり、「無駄にしたくない」という思いでさらにリソースを浪費してしまうんですね。
この考え方、実は恋愛にも当てはまるんです。失恋してしまった恋は、もう取り戻すことができません。それでも、過去の恋愛にいつまでも悩み続けてしまうことが多いですよね。私もそうでした。
しかし、自分の「幸せ」を追求するならば、失恋に落ち込むよりも、新しい恋を探す、友達とはっちゃける、美味しいものを食べるなど、別の行動に移る方が合理的だと思います。
■限りなく小さい確率は──なぜか大きく見えてしまう
失恋後の「もしもあの時…」という考えは、生産的ではないかもしれません。でも、私のように振られた後でも「次こうすればうまくいくかもしれない」と考える人も多いでしょう。一度砕けた恋を再び取り戻せるのではないか、と期待してしまうことはありませんか?
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