【10分師匠】「禍を試練と受け止めて前進せよ」〜曻地三郎〜
どうも、伊志嶺海です。
このマガジンでは、毎朝10分間で偉人の哲理を学ぶPodcastプログラム「10分師匠〜偉人の哲理〜」の内容を発信しております。
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さて、今回の師匠は曻地三郎さん。
曻地さんは、しいのみ学園という自動発達支援センターをご夫婦で設立された方です。そして医学博士と文学博士の両方を取得されており、これは森鴎外以来の功績だそうです。
そんな曻地さんですが、今回は先に亡くなってしまった息子さんのお話をしてくださっています。ですが非常にポジティブな教訓をご教示頂いているので、ぜひシェアさせてください。
では先にお話の結論からお伝えしたいと思います。曻地さんは次のように話されています。
曻地さんの長男は、事故で全身に大火傷を負ってしまい、以来寝たきりになってしまったそうです。その長男が亡くなってしまったとき、毎日付きっきりで看病していた奥様が、狂ったように泣きじゃくるんじゃないかと心配していたとのこと。
しかし、実際奥様は泣かなかったそうです。そのとき曻地さんは、自分のやるべきことはやったのだから、死のうが生きようが、泣いたり喚いたりすることはない。いつもそういう心持ちで生きようと決心します。
全力でやったことに対して、失敗しようが成功しようが悲観的になることはないということですね。非常に前向きな曻地さんの良さが滲み出ています。
インタビュー当時の曻地さんは、なんと99歳の白寿を迎えていたそうですが、自分の洗濯物は自分でやるようにしていたそうで、外に干すのではなく、寝室に干していたとのこと。
そこには亡くなった家族の写真があり、子供たちが、「お、父ちゃん洗濯頑張ってるね!」と言ってくれているような気がして、それに対して曻地さんも「父ちゃんは頑張っているよ!」と、子供たちとのコミュニケーションを楽しんでいるんです。
家族の死をいくら悲しんでいても仕方がないので、自分の心の中にはいつも家族がいて、励ましてくれているというのです。亡くなった家族とのコミュニケーションの時間をライフスタイルに入れているのが良いですよね。たまにお墓に行くなどではなく、毎日の家事に入れていることで当たり前になっているわけですね。
曻地さんが1番伝えたいことは、とにかく自分の能力を最大限に発揮しようということです。貧困や家庭の事情をマイナスに捉えて自分の生き方を制限してしまうと、人間はダメになっていってしまうとのこと。
どんな状況でも"自分らしさ"を最大限に出すことが、1番の幸せにつながります。頭がいい人は、その知能を活用し、人まで話すことが得意なのであれば、積極的にそういう場に飛び込み、誰かをサポートするのが得意であれば、全力で支援する。
自分の強みを活かすことが人間の生きる意味であり、自分自身の幸せにつながるわけです。大人になると、どこか夢を諦めてしまったように生きてしまうこともあると思います。
しかし、すぐに夢は叶わなくとも、叶えようとする行動をしていますか?と言われると、それすらしていない方が多いと思います。思うような結果になる人はそう多くはないかもしれませんが、まずはそこに少しでも近づくために自分の能力を最大限に発揮してみる。これは全ての人に参考となる考え方だなと思いました。
そして、曻地さんも仰っています。
「いまからでも遅くはない」
昔やりたいと思っていたこと、今からやってみませんか?