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【10分師匠】「生徒に遅刻をさせない方法」〜原田隆史〜

どうも、伊志嶺海です。

このマガジンでは、10分間でサクッと偉人の哲理を学ぶPodcastプログラム「10分師匠〜偉人の哲理〜」の内容を発信しております。

音声はstand.fmとSpotifyで聴くことができるので、そちらもぜひCheckしてくださいね。

「お前は全く遅刻癖が治らないから、明日からお前の家に泊まりに行く」

もし学校の先生にこう言われたらどうでしょう。

さて、今回の師匠は原田隆史さん。
原田さんはもともと大阪市内の中学校で教員をされていた方で、今では独立し株式会社原田教育研究所の代表をされている、日本の教育者です。

そんな原田さんは、生徒指導において"神さん"と呼ばれていたそうです。

その理由は、短期間で荒れた学校を立て直してきたから。

学校を立て直すときのポイントは次の2つで、1つ目が警察を使ってでも秩序の回復を徹底するということ。2つ目が「育てる」を徹底するとのこと。

事件を起こすような生徒は、家庭環境が悪かったり、満足に教育を受けられていないケースが多いんだとか。

気を紛らわすために、タバコを吸ったり、万引きをしたり、バイクを盗んだりしますが、そんなんで満足感や充実感を得られるわけがありません。

結局は「癒されたい」とか、「分かってほしい」という気持ちが本心にはあるので、その心に耳を澄ますことが重要だと言います。

問題を起こすような子には、そのマイナスのエネルギーをプラスに転換してあげるのが効果的だそう。

例えば、クラブ活動や学級活動、体育祭や文化祭といった、活動の場を多く提供し、何らかの役割を持たせることが良いそうです。

役割とは難しいことではなく、「班長やってみな」とか「そこのラインを引いてくれ」とか「あそこを掃除してほしい」とか些細なことで構わないんですんね。

これをやり切らせることで、生徒がその活動の面白さを超えてやり遂げることの充実感を覚えるので、そのときはめいっぱい褒めてあげるんだそうです。

すると、「見てくれている人がいるんだ」、「認めてもらえる」という心が満たされて、良い方向に進んでいくというわけです。

そのように問題児を指導してきた原田さんですが、生徒を遅刻させない方法を知っていますか?と聞きます。

私は心の中で「知らないです」と言いました。

原田流遅刻撲滅論ですが、常軌を逸していて驚きました。

まず、1回目の遅刻では、本人と親に注意をします。

2回目は、朝、校門の前に立って登校を待ちます。

3回目、家に誘いに行きます。

そしてそれでも治らない場合、4回目は前の晩にその生徒の家に泊まりに行きます。

いや嘘でしょ、と思いました。

ただ原田さんは、それくらいまで教師はやりきらないといけないですよ、ということが言いたかったのだそうです。

本当に生徒の家に泊まったことがあるのかは定かではありません。

他にも問題のある生徒は陸上部に入れるのも原田流の指導方法。

しかも新学期の4月の時点で、いきなり全国の精鋭が集まるような大会に出場させていたそうです。

結果は当然散々なもの。

そして生徒達にこう言います。

「お前らいつも偉そうにしているけど、陸上の世界では最下位や」

すると、世の中の幅を思い知らされるわけです。

悔しくて涙を流している生徒に「やるか」と聞くと、「やります」。

そこから陸上生活がスタートするわけなんですね。

すると生活習慣もみるみる改善し、朝は自分で起き、煙草も吸わず、忘れ物も減り、だんだんと態度が良くなっていったとのこと。

しまいには、陸上で日本一になる生徒もいたそうです。

原田さんのように徹底的に向き合うスタンスは、どこか昔の体育会系だと言われ、薄れてきている気がします。

しかし、親なら子と、上司なら部下と、徹底的に向き合ってあげるというのはいつの時代でも大事かもなと思いました。

原田さんのように情熱や思いを行動で見せることのできる人になれるよう、今回のお話を糧にしたいと思います。


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