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二拠点生活にして、生活にきっちり「締切」ができるから、その間は全力で前に進むのです
自己紹介『わたしが「水面下では今日もパタパタ水掻きしてるけど表面上はなんとか優雅な暮らしに見えるオバサン」になるまで。』 の記事はこちら
https://note.com/ishizukatomo_rbj/n/n10b2bba7da82
2018年にはじめてフランスの滞在許可証を取得した頃、父の関係の仕事に関しては父の代から働いている人がいて、どっちかというと手を出させることを嫌がったのでありがたくお任せしていたのですが、その人達もだんだん引退したり亡くなったりして、わたしひとりになりました。そのときに、新しく人を雇うのより全部ひとりでやるのが一番いい! という結論になり、全部ひとりでやっていくことにしました。
誰かに依頼をすると、「依頼する」「仕事の報告を受けてチェックする」というだけで時間がかかり、だったら自分がやったほうが早いからです。
あと、ミスしても全部自分の責任だから、自分で注意する相手も自分、カイゼンするのも自分です。早い。
というわけで、2022年ぐらいから、6週間ぐらいずつのスパンで日本とフランスを往復する二拠点生活が始まりました。
6週間ごとの移動。
毎回パッキングして、毎回8時間の時差があり、到着して数日間は休息したり家の掃除したり買い出ししたりですぐに生活にとりかかれないとか、移動のない生活とは違った面倒くささがあります。
あと、ずっと同じ家に暮らしていると自然に身につくはずのルーティンを、いちいち意識的にやらないといけない。
たとえば、家の電気のスイッチがどこか、とか、普通、考えもしないで手が伸びると思うんですけど、6週間ごとに習慣がリセットされると「あれ? 電気のスイッチ、どこ?」ってなる。
なにより、一度移動しちゃったらそう簡単に帰れないので、今いる場所でやらなければいけないことをリストアップして、優先順位つけて、全力で片付けて、出発一週間ぐらい前になったら冷蔵庫の中のものをチェックして3日後に空になるように計算して、3日前ぐらいになったら各種連絡先と最終確認して、1日前になったらスーツケースを開いて、シーツを洗濯して、出発直前まで掃除して、玄関に降りるときにスーツケースと一緒にゴミ袋も持って降りて一階のゴミ捨て場に捨てる。
でも、これを繰り返していると、6週間ごとに、自分のやりたいことや、やらなければいけないことの見直しができるし、家も定期的にきれいになるし、いらないものも早い段階で処分できます。
生活がリセットされるというか、新陳代謝するというか、そのあいだがとても充実すると言うか、「今、生きてる」「いつか死ぬかも、でも頑張ろう」という気持ちがとても強くなります。
いつまで続くかわからないですけど、とにかく今は全力でやるのみです。