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ルールを作るほどバカは増える

いきなりヒドいタイトルですが、
残念ながら、事実です。

なにか問題が起きると、人はやたらとルールを作りたがる。

ルールを整備し、周知徹底すると、問題は起きなくなる。

問題が起きなくなると、そのルールが作られた背景は、徐々に忘れ去られていく。

しばらくすると、不思議なことに『ルールを守ったのに問題が起きる』という現象が出てくる。

何故かというと、時代は常に動き、形を変えていくから。

ここで適切な『気付き』が生まれなければ、ルールはおかしな方向へ向かう。

最も稚拙なのは、ルールなんだから守れ、と言うパターンで、

ルールに問題があることに気づけばまだマシだが、その対策が『範囲の拡大』に向かうことが多く、

たった一度の失敗で多数の人が面倒になる仕組みを構築してしまう。

本来、問題の予防に最も有効なのは、当たり前のルールだけを定めたあとは、目的理解を進めることである。

目的を理解し、当たり前のルールをしっかり守っていれば、大きな問題は起きない。

問題が起きたとしても、小さな綻びで収まる。

賢い人とは、何事にも目的を理解し、目的を上手に果たす人のことをいう。(だから経験値が高く、引き出しも豊富)

目的に集中すれば、いま複雑だと感じている問題のいくつかは、もっとシンプルに解決できるものだということが、感じられるはず。

ルールを作り、ルールが人を保護する仕組みばかり構築すると、目的を理解しないバカが増える。

なぜなら、過剰なルールというのは、バカでも困らないようにするための『囲い』だから。