鉄アレイインタビュー 『前に進むとはこういうことだろ!』〜後編
2016年4月に発売された雑誌「別冊PECKINPAH」のマサミさん特集号では、ジャパコア✖マサミというサブタイトル的なものがついていた。
そのため現在活動している首都圏のバンドにインタビューを行った。
第一弾は鉄アレイ。
30年近く日本のハードコア界を牽引している日本を代表するハードコアバンドであるが、このインタビューが行われた時点では、現在正式メンバーのTATSUYAがヘルプとして参加していた。
3rd アルバム「鉄アレイⅣ」を発売したばかりの頃で、初のアメリカツアー直前ということもあり、かなり盛り上がったインタビューになった。
30年以上の付き合いである俺、 ISHIYAがインタビューしたことで、鉄アレイの本音がよく表れているインタビューになったと思う。
雑誌掲載時の3倍強のボリュームのため、前編と後編に分けて掲載したいと思う。
それでは後編を楽しんでいただきたい。
鉄アレイ
Vo.RYO/Gt.KEIRO/Ba.TATSUYA/Dr.KAKI
インタビュー/文 ISHIYA(FORWARD)
後編
「KAKI それまでになかった見たことのない仲間に対して愛が通るんだって。それが嬉しくてこいつとまだまだ一緒にやって行こうと思ったの。」
—好きな歌詞とかあるの?自分がライブやってて、盛り上がるのが曲だったりするだろうけど、歌で盛り上がることもあるのかなって。
KAKI あるねぇ、あるねぇ。俺なんかはボーカルを聞くわけよ。歌詞が俺の心とシンクロするのは当然ドラムがノるわけよ。そういうのは口ずさむ。コーラスこそ入れないけどね。
KEIRO 曲の歌詞からインスピレーション受けるサウンドとかもあるもんね。
KAKI あるね。もう何百曲も鉄アレイにはあるから、心の場面にシンクロする歌詞っていうのはあるわけでさ。辛いときにぶっ飛ばして上げて行こうぜっていうのであれば、ライブの最中に心にスポーンと入って上がるわけよ。そういうときに鳥肌立ったりするんだよ。
KEIRO あるねぇ。スタジオでもそうよ。
KAKI やっぱさ,実生活のシンクロの中でもう鳥肌が立ってさ。そういうときはいいドラムになってるはず。はたまた走ってるはず(笑)。
—んじゃKAKIちゃんはRYOの歌詞で何が好き?
KAKI 未来を変えろ。あるときにね、それまでと違ってRYOにマインドを解放したときがあったんだよ。それで「未来を変えろ」はね、それまでになかった見たことのない仲間に対して愛が通るんだって。それが嬉しくてこいつとまだまだ一緒にやって行こうと思ったの。
30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!