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実は古くからあった言葉

現代では、肯定・否定問わず用いられる便利な言葉「ヤバい」。
とりあえず「ヤバい」と言っておけばなんとかなる。
「ヤバい、可愛い」「ヤバい、ピンチだ」「ヤバすぎて、ヤバい」
日本語が崩壊しそうでヤバいですね。

そんなオールマイティな言葉になってしまった「ヤバい」。
その歴史をさかのぼっていくと江戸時代までたどり着きます。

「ヤバい」の「ヤバ」は牢屋や看守を表す悪人たちの隠語「厄場(やば)」からきており、江戸時代には”ヤバなことをしでかす”といった表現がされていたとか。
その後、「ヤバ」が形容詞化して「ヤバい」となったそうです。

30年ぐらいまではさほど昔とかわらない”危険や不都合が予測できるさま”として使われていましたが、いつの頃からか現在のような使い勝手が良い言葉になってしまいました。

言葉は時代とともに変化していくものですが、ここいらで食い止めておかないとマジでヤバそうです。

ちなみに「マジ」もさかのぼればこれまた江戸時代にたどり着きます。

マジは「真面目」の略で、洒落本『にゃんの事だ』(1781年)の「気の毒そふなかほ付にてまじになり」の例が古い。
江戸時代には主に芸人の楽屋言葉として使用された

https://gogen-yurai.jp/maji/

「マジ」に対する当て字としてはよくある”本気”や”真剣”ではなく、由来からすると”真面”が正しそうです。
なんとなくカッコ悪い気がしますが。

そして皆さん気になっているであろう洒落本『にゃんの事だ』は国立国会図書館のデジタルコレクションにあるので、是非ともご一読ください。


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