『お為ごかし』の比例代表制
ここ数日取り上げられている政治家のニュースと言えばこれでしょう。
後ろ暗いことが無ければ公の場で説明責任を果たすべきですし、報道が事実であれば議員辞職をするべきでしょう。
「国会議員は国民に選ばれた以上、無責任に辞めるべきではない。議員としての働きが何よりの贖罪だ」
などということをおっしゃる有識者の方々でも今回の事は擁護できないでしょう。
何故なら彼は国民に選ばれていないから。
●2012年衆院選、落選するも比例代表で復活当選
●2014年衆院選、落選し比例でも復活ならず
●2017年衆院選、落選し比例でも復活ならず
●2021年衆院選、落選するも比例代表で復活当選
当選は比例代表の復活当選だけです。
よく政治家が悪いことをすると「選んだ国民が悪い」と言われたりしますが、今回の件は「候補者に選んだ政治家が悪い」と言えるでしょう。
なんせ有権者は四回もNOという判断をしています。
それでも政治家でいられる不思議な制度、それが比例代表制。
比例代表制の大義名分として聞いたことがあるのが、
「支持する政党の立候補者がいない場合の救済措置」
というもの。
いかにも国民に配慮しているように聞こえますが本当にそうでしょうか?
選挙区選挙か比例代表選挙、どちらかにしか立候補できないという決まりがあれば納得できるかもしれません。しかし実際は、選挙区選挙に落選した場合の保険になっていることがほとんどです。
国民に選ばれてもいないのに国民の代表面をする……。
『お為ごかし』とはまさにこのこと。
今の日本政府を端的に表している言葉なのではないでしょうか。
「比例代表制をぶっ壊す!」なんてことを公約を掲げる立候補者がいたら、主義主張は一旦置いといて投票してしまうかもしれません。
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