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灯油缶の色は?

どこからともなく聴こえてくる灯油屋さんのテーマソングに冬の訪れを感じていたあの頃……。
今でもたまーに車を見かけますが、その回数は確実に減っています。

石油ストーブから電気ストーブへ、そしてエアコンが一般的になったことによる変化だと理解しているものの、一抹の寂しさを覚えます。

そんな石油ストーブと切っても切れないもの、それは『灯油缶』です。
灯油ポンプ、正式名称「石油燃焼器具用注油ポンプ」とセットで昔はどこのご家庭でも常備されていたことでしょう。

我が家にも、赤というかオレンジというかよくわからん色の灯油缶&石油燃焼器具用注油ポンプがありましたね。懐かしい。

え? 灯油缶は青?

はっはっはっ、何をおっしゃるウサギさん。
そんなわけ……


な、なんだってー!?

青い灯油缶…だと…?

生まれてこの方、東京と埼玉でしか暮らしたことがないのでまったく知りませんでした。

というか、なんで色が違うの?

日本ポリエチレン製品工業連合会の桂昌義さんに詳しく聞いてみました。
「太陽光による灯油の劣化を防ぐ為に、着色が規定されていますが、白を除けば具体的な色の指定はありません。色が違う理由の詳細は分かりませんが、一説には、関東では危険という意味合いを示す赤のタンクが定着し、関西ではより安価だったことから青のタンクが普及していったようです」

https://weathernews.jp/s/topics/202201/210155/

わからんのかい!

「より安価な青が関西で普及した」という説には妙な説得力がありますね。
(個人の感想です)


https://weathernews.jp/s/topics/201711/290085/

北海道が青、沖縄が赤というのもまた興味深いですね。
消費が半端ない北海道はできるだけ安価に、沖縄はほとんど使わないから安全にということでしょうか。

石油ストーブと共に減少する定めの灯油缶。
最後までに生き残るのはおそらく北海道をおさえている青なのでしょう。
赤しか見たことのない関東人としては寂しい限りです。

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