節分に豆まきをしなくていい一族
2023(令和5)年の節分は2月3日。
皆さん、「恵方巻」は食べましたか?
私はお昼ご飯に南南東を向いてがっつりいただきました。
美味しかったです。
さて今回は「恵方巻」のお話……ではなく、節分におけるもう一つの重大儀式である『豆まき』に関するお話になります。
『豆まき』と言えば「鬼は外、福は内」と怒号を発しながら豆を外に内にとまき散らす風習。
時には鬼の仮面をかぶらせた生贄を用意し、それを的にして一年の憂さを晴らすがごとく豆を叩き込むというデンジャラスな一面を見せることも。
そんな心温まる危険な風習に少なからずあがる、
「もう鬼役はこりごりだ」
「後片付けがめんどうだ」
といったネガティブな声。
何とか救いは無いものかと、豆をポリポリかじりながら節分のことを調べるうちに、興味深い一つの話にたどり着きました。
それは、
”ワタナベ”姓の人たちは『豆まき』をしない
という話です。
何故”ワタナベ”さんは『豆まき』をしないのか。
事の始まりは平安時代まで遡ります。
清和源氏の3代目源頼光(みなもとのよりみつ)には俗に頼光四天王と呼ばれる4人の家来たちがいたと言われており、彼らには鬼退治の逸話があります。
有名な話だと「大江山の酒吞童子」討伐でしょうか。
その四天王の一人が「渡辺綱」、つまり”ワタナベ”さんです。
鬼を退治した、すなわち鬼が恐れて寄ってこないから豆をまく必要がない。
だから”ワタナベ”さんは『豆まき』をしない。
というのがこの話由来になります。
結論。
『豆まき』が嫌なら、”ワタナベ”姓になればよい!
結婚するもよし。養子になるもよし。
これでめでたしめでたしです。
とは言え、現代の”ワタナベ”さんが一人残らず『豆まき』をしないわけではないらしいので改姓の際にはご注意ください。
しっかりと下調べをした上、自己責任でお願いします。
ちなみに、「渡辺」「渡部」「渡邊」など漢字はどれでもいいそうです。
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