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双眼鏡禁止令?

ライブやコンサートを大型の会場で鑑賞する際にほしいものといえば、
双眼鏡(オペラグラス)でしょう。
遠くの席からだと肉眼では米粒程度にしか見えないアーティストを追っかけるための必需品です。

しかし最近では双眼鏡を禁止するアーティストが増えてきたとのこと。

理由は「録画機能が付いている双眼鏡が存在するから」だそうです。

基本的にライブやコンサートで録画や録音はご法度です。
常日頃から盗撮問題に神経をとがらせている運営からすれば仕方のないことなのかもしれません。
入場時の持ち物検査で録画機能付きかどうかチェックすればいいのでしょうが、とんでもない時間がかかり現実的ではない。
ならば双眼鏡自体を禁止にしようという結論に至ったのでしょう。

現在ではたいていライブの様子をリアルタイムで大型スクリーンに映し出すから双眼鏡なんぞいらないという意見も耳にします。
しかし、スクリーンの映像はステージ全体ではなく狭い範囲のドアップがほとんどなんですよね。
自分が見たい場所とは限りません。

アーティストが一人ならいいかもしれませんが、バンドやグループの場合は推しのメンバーを追いかけたいと思うのがファン心理です。
「私はバックダンサーが見たいんじゃい!」「僕はずっとドラムを見ていたいですね」「ワシは三番手のあの子を見ていたいのう」などといった希望を叶えるアイテムが双眼鏡でした。

そんな便利アイテムが近い将来、すべて使用禁止になってしまうかもしれない。もしも「双眼鏡禁止令」なんぞが発令されたら観客はもちろんのこと、双眼鏡業界が受けるダメージは相当なものになりそうです。

録画機能はライブやコンサート用じゃなくてバードウォッチングなどのためのものだよ! と受付でスタッフに力説しても暖簾に腕押し、「はいはいそうですか、じゃあ没収です」となるでしょう。

良かれと思って搭載した機能があだとなる。
そんな笑えない未来は見たくないですね。

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