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『最高裁判所裁判官国民審査』も忘れずに
衆議院選挙にあわせて行われる『最高裁判所裁判官国民審査』。
こちらも決して疎かにしてはいけません。
最高裁判所とは、
三権のひとつ、「司法」の「結論」は最高裁判所が示します。ほかの裁判所が異なる判断をすることは事実上できません。国の法律が憲法に違反していないか、行政の対応に問題がないかを審査する役割もあります。
であり、どれだけ訴えようが最終的に結論を下す最高裁判所が正常に機能していなければどうしようもないからです。
国民が最高裁判所の裁判官たちを審査できる数年に一度のチャンスを無駄にしないでください。
強い権限を持つ裁判官たちがそれにふさわしいかどうか、私たちが投票という形で審査し、結果によっては辞めさせられる制度が、憲法で定められた国民審査です。
今回対象になる裁判官は15人中6人。
石兼公博
今崎幸彦
尾島明
中村慎
平木正洋
宮川美津子
(敬称略、五十音順)
NHKのサイトに掲載されていたので参考までにどうぞ。
![](https://assets.st-note.com/img/1729586000-XvcjM9ALZUxliCoYSq4d8N5u.jpg?width=1200)
って、ほとんど参考にならないじゃん!(セルフツッコミ)
6人中4人はなりたてホヤホヤ。
そうなのです。最高裁の裁判官は、議員のように一斉に選ばれるわけではなく着任時期がバラバラなので実績がないのにいきなり審査されるという事態になりがちなのです。
問題大有りな制度ゆえに見直すべきではないかとたびたび議論されるものの、改正されることなく現在に至ります。法治国家の根幹にかかわることなので1年に1回、少なくとも2年に1回は審査をしたほうがいいと思うのですが。
と、愚痴を言ってもしょうがないので、判断材料の一つになりそうな事例をご紹介します。
現最高裁長官である今崎幸彦氏。
昨年令和5年に判決が下されたトランスジェンダー女性の裁判を担当されています。
経産省勤務の50代男性職員が自分の体は男だが、心は女だと職場で打ち明けた。ホルモン治療は受けたが性転換手術は受けないまま、女装で働いており、同省の女子トイレを制限なしで使えるよう要求、最高裁小法廷はその要求を認めた。
記憶に新しい裁判かと。
最後に、国民審査のルール説明。
投票用紙には、辞めさせたい人の欄に「×(バツ)」を記入します。
「×」が有効投票の過半数に達した裁判官は、罷免されます。
このとき注意したいのは、「×」以外の記号や文字を書くと、投票そのものが無効になってしまいます。
また白紙で投票したときは「全員信任」となります。