怒鳴ったり叱ったりせず、駄々こねをなくす方法
2~6歳くらいの乳幼児を引き連れて買い物に行き、「お菓子買って!お菓子買ってぇぇえぇ!」なんて泣き叫ばれる。
うんざりしてめんどくさくなってしまって、「今日だけだからね」なんて言って買ってしまう。
これにより「駄々をこねる」の先に「粘り続ければ買ってもらえる」というルートがあることを学習してしまって、以後事あるごとに駄々こねられる。
なんてことでお悩みの皆様へ。よかったらご活用ください。
①お店に入る前に
私「今日は晩御飯のものを買いに来たから、お菓子は買わないよ」
子「わかった!」
私「もし、ちゃんと我慢できたら、次に来るときは好きなお菓子、買おうね。」
子「わかった!」
私「もし、3回言っても我慢できなかった時は、諦めて帰ろうね」
子「わかった!」
というやり取りを事前にしておく。
②案の定、お菓子コーナーで駄々をこねられる。
優しく穏やかな声で私「あれ?今日は買わないよ?約束したよね?」
子「ほーしーいー!」
3分ほど待って、2回目の声かけ。もちろん穏やかに。
私「さっき来る前に約束したもんね。我慢できるかなー?」
子「ほーしーいー!」
さらに3分待って、いよいよ3回目の声かけ。
私「次、3回目だけど、大丈夫?そろそろ数えるよ?」
子「ほーしーいー!」
<ここからが重要>
③3回目の声かけでもきかない場合は、某クイズの時のみのもんたさんばりのねちっこいテンションで
「5・・・・4・・・・3・・・2・・・1・・・
・・・ざー--んねー--んっ・・・!」
と、オーバーアクション気味、でも、ローテンションでねちっこく、まさにみのさん風にゲーム終了を告げます。
④そして「ざんねん」と言った瞬間に、間髪入れず子供を抱え、お店を出ます。
もちろん、自分の買い物も、諦めます。
すでにかごに入れていたものは「すみません。戻してもらえますか?」と店員さんに託します。
⑤車に乗ったら、
「残念だったねー。今日はちょっと、我慢できなかったねー。」
と、のんきな感じで残念感を共有します。
以後は、そのことには一切触れず、別の話をします。
※ここまで、一度も怒鳴ったり、イライラしたり、してはいけません。
もちろん、くどくどと叱ったりは不要です。
一緒に残念がるだけで大丈夫です。
今回は「我慢できるかなゲーム」に敗れただけなので。
⑥別の日、買い物に行くとき、改めて声を掛けます。
私「この間、お菓子我慢できたから、今日は好きなもの、ひとつ買おうね!」
子「うん!」
※ここで重要なのは、
・「子供が覚えていなくても、買ってあげること」です
そして、前回買わなかった理由が、我慢できたからなのか、3回ルールを守れず強制連行だったのか、は関係ありません。
「買わなかった」という事実だけが重要です。
これを何回かやるだけで、子供の頭には以下のことが残ります。
1)3回ルールを守れないと、本当に買ってもらえない
2)駄々をこねた先に得なことは何一つない(疲れただけ)
3)自分が忘れていても、親は約束をちゃんと覚えていて、そして実行してくれる(重要!)
結果として、子供の頭に浮かぶ結論は以下の通りです。
↓
「駄々こねるより、お約束守っていた方がコスパがいい!」
(疲れないし、実利がある)
結果、駄々こねをしなくなります。
経験上、我が家の4人は1回目で無事、駄々こね終了しました。
まわりでも、多い家でも3回目には守れるようになってました。
よかったら、やってみてください。
最後に、改めてこの方法をやるに当たって重要なポイントを。
1.「怒り」のテンションは厳禁
2.基本的にはローテンションで淡々と。
3.自分の立ち位置は「我慢できるかなゲーム」のサポート役
なので、叱るなどではなく、一緒に悔しがる、が正解です。
4.「今日だけだからね」を1回でもまたやっちゃうと、また最初に戻っ
ちゃうので、注意してください。
買ってあげるにしろ、子の提案ではなく、自分発信の特例で今回は
買うんだ、という状態、つまり子に手綱を持たせないことが重要です。
この方法は、
・テレビやゲームをやめさせたいとき
・今やっていることを切り上げて次に移動させたいとき、
等、様々な場面で応用できます。
我が家はもはや、
「5・・・4・・・ 」
とちょっとカウントするだけでパタパタと自分で終わらせてくれます。
便利でしょう?
何がいいって、怒ったり叱ったり、しなくていいんですよ、この方法。
疲れるんですよね、大声出すのって。
・・・あぁ、500文字でって書いてすぐに、1800文字も書いている
簡潔な文章って、難しい。