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新米ベトナム駐妻|市場で野菜を買う

野菜が食べたい。でもどこで買えばいいのか分からない。という日々が1か月ぐらい続いた。ストレスフルな日々。

ハノイで野菜を買うには、日系・外資系・ベトナムチェーン・ローカル市場の4種類の選択肢がある。

値段的には日系や外資系は、ローカルの2~3倍高い。
ただ、農薬や虫が気になるので、初めはオーガニックのものやキレイな見た目のものを購入していた。配達もしてくれる。

ベトナムチェーンのスーパーはきれいだし、買うのにそこまで抵抗はない。値段はそこそこである。売ってる葉物の種類がたくさんあって良い。こちらの宅配は、質が悪いものが選ばれてくるような気がしておすすめしない。

買う勇気が出ないのは市場だ。一番魅力的でもある。
たくさん道に売っているの野菜や果物。圧倒的に安く、新鮮らしい。

どういう仕組みか分からないし、相場もいまいちわからないので、私みたいな新米駐妻にはハードルが高かった。せっかくベトナムに住んでいるのだから、買ってみたい、という気持ちと拮抗する。

そんな中、知り合った先輩駐妻さんが一緒に行こうと誘ってくれたのだ。

嬉しい!行きます!と、一緒に行ったのは、Ling Lang(リンラン)通りにある市場である。ここは、日本人街のすぐ近くにあり、日本人御用達でもあるらしい。

日本語のお店のある通りから、1本右手に折れると、地べたで野菜や果物を売っている人たちがずらっと並ぶ。屋根だけがある建物の中では、肉や魚が解体され、売られている。

ここは、果物屋さんでいつ買っても美味しい。

ここは、日本語ができる。

ここは、財布から勝手にお金をとられる。

ここでしか、グリーンピースは売ってない。

案内されながら歩くと、景色が違って見えた。

雑多に、地べたに売っている、少しくさい通りではなく、新鮮な果物や野菜がかごに入れられて売っている商店街に見えた。

お店ごとに少しずつラインナップが違っていておもしろい。

結局、日本語のできるおばちゃんの八百屋で、人参、キャベツ、玉ねぎ、ほうれん草、ナス、蓮根を買って、100k VNDぐらい。おそらく他のおばちゃんよりは、ぼったくられているのだろうが、安い。おまけに長ネギをつけてくれた。

全くベトナム語が分からない私だが、数字だけは数えることができるようになった。モッ、ハイ、バー…ムゥイ。

それだけで意外といけるものである。あとは、Google翻訳。もっと言えば、高いから安くしても言えるといいのだろうけど。

支払いは、現金またはQRコード。
この国は本当に、QRコード支払いが発達していて便利である。

その日から、ちょくちょく市場で買い出しに行くことが増えた。

夏は、果物がたくさん売っているのも楽しい。

私たち一家のお気に入りは、パイナップル。その場で皮をむいてとお願いして、購入する。

家で剥くのは大変だし、剥いてしばらく置いているのは、まだ、ちょっと買えないからだ。甘くておいしいので、たくさん虫もくっついてくる。

バナナは状態がよければ買う。圧倒的に安くてびっくりする。

ANAのTシャツを着ているご夫婦の果物屋さんがあって、2人とも日本語が、とても上手だ。

彼らに、この果物はなに?あのお店のあれはなに?どうやって食べるの?どうやって保存するの?等々、みたことのない南国フルーツについて質問攻めにし、たくさん教えてもらった。

ややぼったくられるが、おすすめしたいお店である。

ハノイに旅行にきた人には、ぜひ、朝の市場を体験してみて欲しい。そこで果物を買って、朝ごはんに食べてから、街歩きにでかけるのも楽しいだろうなと思う。

少しハードルが高いかもしれないけれど、旅慣れた人はぜひ。Google翻訳片手に。

今度は、家のもっと近くにあると噂の、ドドドドローカル市場にも挑戦してみようかな。