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新米ベトナム駐妻|労働ビザをとる②~はじめての公証・認証編~

縁あってベトナムで働くことになったフツーの看護師。

前回の記事で、職務経歴書を苦労して手に入れた。

次に必要なのが、公証役場での公証である。公証というのは、公的でない書類を公的なものとして認めるという作業らしい。

本来は、外務省のハンコと公証人のハンコがいるので、それぞれ別の場所に行かなければならないのだが、大阪はそれを公証役場だけで完結できるらしい。しかも家から10分ほどのところにあるらしい。

公証人の面前で、事前に準備した誓約書にサインをすることで、その書類は公的なものですよと証明するという方法らしい。

らしい、らしい、と続くが、未知の作業なのでインターネットの検索を頼りに、頑張って書類を作成し、公証役場なるところへ行ってみた。

弁護士や裁判官を退職した人たちが仕事をしているとみて、かなり緊張しながら向かった。受付のところにいる秘書さんが案内してくれた。

少し待つと順番がきた。弁護士さんに、この内容で正しいですねときかれ、よければ今日の日付とサインを書いてください。と言われる。サインは漢字かアルファベットどちらがいいでしょうと聞くと、分からないので両方しましょう。ということで、サインは2つ書いた。

あとは確認作業をしてもらって、お会計をして終わりだ。30分くらいだった。

夫の場合は、3時間くらいかかったらしい。どの公証人役場にいくかで、所要時間はだいぶ変わるようである。

余談であるが、面白いことに、夫が担当してもらった秘書さんと私の時の秘書さんが、同一人物だったのである。曜日ごとに色んなところへ行ったり来たりしているのだろうか。

無事に初めての公証を終えることができた。

最後は領事館での認証申請である。これは在日ベトナム領事館に行かなければならない。大阪は堺市にある。

認証してもらいたい資料一式、申請書類、証明写真をもって、領事館へ行く。

9時から開館である。ただ、9時に行くとかなりの数のベトナム人が待っていて、呼ばれるまでに1時間以上かかってしまうこともある。私は以前もこれを経験していたので、8時半ごろ受付をし、番号札1桁を手に入れていた。

手続き自体は非常にシンプルである。

領事館にある申請書(インターネットでもダウンロードできる)を書いて、資料とともに渡すだけだ。受付は2人いて、ベトナム語しか話せない人と、日本語が話せる人がいる。だいたい日本人だなと思われると、日本語対応してくれる人の方に回されるので大丈夫。

あとは費用を払って終わり。

午後3時半に取りに来てねと言われる。午後に行くと、またかなりの数のベトナム人がいて、名前を呼ばれるのを待っている。一番最後のページに印章とサインと何かの証明しました的シールが貼られているのを確認する。

あとは実物をオフィスに持っていけば準備完了である。

ちなみに、ベトナム人は子連れに非常に優しい。
子どもを連れていたら、通りすがりの人が話しかけてくれるし、レストランの店員さんはすぐに抱っこしようとしてくる。空港では受付もパスポート確認も、順番抜かしさせてくれるのだ。

ベトナム大使館でも、0歳娘を連れていくと、番号札関係なしに、横入りさせてくれた。最初はよくわからなくて、何?私は25番だけどと戸惑ったのだが、赤ちゃん連れてるから、先にどうぞ。と言っていると訳してくれた。

日本の役所だと絶対にありえない光景だよな、と思う。
そもそも赤ちゃん連れだからといって、順番が早まることはないし、横入りしようもんなら、前から待っていた人に文句を言われるに違いない。

ベトナム関連で動くとき、赤ちゃんを連れていることでマイナスになることはほとんどなく、むしろすごく快適で、娘に感謝している。周りの人が子どもは優先、子どもが一番と思っているからこその雰囲気だよなと感じる。

さて、これで準備万端と、ベトナムへ帰ることになるが、全く準備万端じゃなかった。労働ビザをとる③へ、続く。