見出し画像

ボランティアと聞いて思い出すこと

ボランティア団体の研修会を取材したときの話。

団体代表の女性が、寝たきりの独居高齢女性宅を訪ねた時だった。施設への入所を勧めた際、帰ってきた答えが意外だったという。

「自分だって社会の役に立っている」

寝たきりの女性は身の回りの世話を近隣者にしてもらい、謝礼を渡していた。「自分が施設に入ったら近隣者は生活が出来ない」とのことだった。
 

ボラ団体の彼女は言う。「これも立派なボランティアだと思った」。誰もが社会に支えられて生きている。ボランティアはやってあげるではなく分かち合うこと。専門家が寝たきりの老女から教えられたことだという。



いいなと思ったら応援しよう!