もしも謎解き会社の企画営業担当がドラッカーの『マネジメント』を読んだら 3
こんにちは!維新エンターテインメントで企画営業をしているドラゴンです。
実は弊社では、毎週木曜日に社員が集まって「ブレインストーミング」を行っております。「勉強や部活は本番前に練習するのに、仕事は常に本番なのはおかしい!」
という社長の考えから始まったこの企画。
実は外部の方にもかなり役立つ内容・手法なんじゃないかということで、こちらでも共有していくことにいたしました!
今回のテーマは以前ご紹介した「ドラッカーのマネジメント」の最終章です。
名前は聞いたことはあるけど、中身は知らない…という方も多いのでは?
かなり重要かつ大量の情報が詰め込まれた本ですので、何度かに分けて紹介しております!
本日は、「コミュニケーション」についてです!
(0はブレストについての説明ですので、以前読まれた方は飛ばしてください!)
0.ブレインストーミングとは?(本文は次のセクションから始まります)
そもそもブレインストーミング(長いので、以下ではブレストと省略させてください)とは何か、ということについて初めに説明しておきます。
ブレストとは、自由に意見を出し合うことで、新たな発想を生み出したり、アイデアを昇華させたりする会議手法です。ワークショップなんかでよくやる、付箋紙にアイデアを書いて、模造紙に種類ごとまとめていく手法なんかはまさにそれですね。
弊社でブレストを行う際は、
1.社長が選んできた本や記事のまとめについて話す
2.聞いた内容を抽象化する(それってつまりこういうことだよね)
3.抽象化した内容を踏まえてアイデアを出す(うちならこんなことができそうだよね)
4.抽象化とアイデアについて発表し、共有する
5.グループを分けて、少人数でアイデアをさらに深堀りする
6.グループの意見をまとめて発表
こんな流れで実施しています。
これを毎週繰り返すことで、ニュースやネットで見た記事に対しても、「それを使ってこんなことができるんじゃないか」という風に考えたり、社会のニーズをくみ取ったりする力を養うことができるというわけです。
そんな時間なんて取れないよと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこれは練習としてだけでなく、実際に企画としてスタートすることも珍しくありません。
私も入社当時はかなり驚きましたが、皆がリラックスしてアイデアを出し合うことができるこの時間に、素敵なアイデアが浮かぶことも多いのです。
1.意思決定
意思決定について考える際に、重要なポイントになるのが、異なる視点の存在です。
意見の対立を促す理由としては、以下の3点が挙げられます。
(1)意見の対立を促すことによって、本来の意見をブラッシュアップすることができる。
(2)代案を準備できる。
(3)自分自身や他の人の想像力を引き出せる。
よって、ただ自分の意見を通すだけではなく、対立する意見を奨励し、その妥当性を検討することが重要なのです。また、他の人の意見を尊重し、なぜ意見が異なるのかを理解することも、同じくらい大切です。
最終的にたどり着く結論が同じであったとしても、それらの議論を進めることで、さらにその議論に対する理解をチーム全体で深めることができるというわけです。
さらに、意思決定によって行動するか否かを決める際、基準となるポイントは2つです。
(1)行動によって得られるものが、コストやリスクよりも大きいときには行動する。
(2)行動するかしないかいずれかにする。二股をかけたり妥協したりしてはならない。
したがって、行動を選択する際にはコストやリスクを考慮し、妥協せずに様々な選択肢を検討するのが良いでしょう。さらに、意思決定を実行する際には全員が責任を持ち、具体的な手順を組み込むことで、決定後に実行に移すスピードを上げることができます。
最後に、意思決定した結果が間違っていたかどうかを確認しないと、次回また同じような決定を下す場面が来た時に困っちゃいますよね。
実施した結果得られた成果からのフィードバックを受けて、実施前に立てた仮説と比較して結果を評価しましょう。
このサイクルを繰り返すことで、圧倒的成長を遂げることができるはずです!
2.コミュニケーション
コミュニケーションとは知覚、期待、要求であり、情報とは異なります。
…ぱっと言われても意味が分からないですよね。下でそれぞれ説明します!
(1)知覚
コミュニケーションは、受け手がいて初めて成立するので、受け手を意識することが非常に大事です。
「大工と話すときは、大工の言葉を使え」とソクラテスが言っていたのもそれですね。
(2)期待
コミュニケーションは、自分が期待している内容以外のものになると、全然内容が頭に入ってこなくなります。
先ほども描いたとおり、受け手を意識しないといけないというわけですね。
(3)要求
繰り返しになりますが、コミュニケーションは受け手を前提とするので、受け手に様々なものを要求することになります。
それが受け手の価値観や欲求、目的に合致すると、とっても強力なコミュニケーションになるのです。
(4)情報とは異なる
大前提として、コミュニケーションと情報は別物です。
ただ、依存しているというややこしい関係なのです。
情報というのは人間的なコミュニケーションを排除した形式的なもので、コミュニケーションはそれを伝播するためのツール、という考え方がわかりやすいかもしれません。
ただ、コミュニケーションが無いと情報はほぼ無価値なので、注意が必要です。
つまり、
・受け手の言葉を使い、意味のあるコミュニケーションを行う。
・期待しているものを知覚し、反発を避ける。
・受け手に何かを要求することで強力なコミュニケーションが生まれる。
・情報とは異なり、知覚に焦点を当てる。
これらのことを意識することで、有効なコミュニケーションをとることができるようになるということですね。コミュ強は世界を制します。
3.管理
マネジメントするうえで、管理手段は避けて通れないテーマですよね。
管理手段には、以下の3つのポイントがあるようです。
(1)どのように管理するかではなく、何を測定するか
(2)成果に焦点を合わせる
(3)測定不能な事象に関しても管理は必要
3つだけだと考えると、なんだかできそうな気がしてきますね。
以上のポイントに気をつけながら管理を続け、成果に影響を与える要因を分析しましょう。
なお、勘違いしやすいところですが、管理の目的は情報収集ではなく、行動につなげることです。情報を集めて満足して終わりにならないように気をつけましょう。
4.まとめ
最終回も難しい話にはなってしまいましたが、本日お伝えした内容のポイントは、
1.対立する意見を大事にする!
2.受け手を意識したコミュニケーションをとる!
3.目標達成のための管理であることを意識する!
この3つではないかなと思います。
どれだけデジタルが発達してきたとしても、結局それを動かすのは我々人間です。
人間にどれだけ入り込んで、どれだけ感情を動かすことができるか、ということを意識して動けば、この激動の時代も強く生き抜くことができるはずです!
いかがでしたでしょうか。
本日は3回続いたドラッカーのマネジメントの最終章でした!
1回目よりも2回目、2回目よりも3回目…とわかりやすく説明ができるようになってきている!…といいなと思います。
とっても難しい内容ではありましたが、かなり役立つ内容であることに間違いないので、今後はこういう読み物も読んでいきたい!と、ブレスト直後は思うのですが、1日経つともう忘れてるんですよね…時間が足りなさ過ぎて困っちゃいます。
せめてブレストでやった内容くらいは頭の中に蓄積しながら仕事していきたいところです。
ご興味を持っていただいた方はぜひ以下のリンクからお問い合わせください!
https://www.tanteijelly.com/contact
問い合わせの際は、「noteを見た」とお伝えいただけますと対応がスムーズです。あと僕が喜びます。
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