大阪府知事選・大阪市長選の情勢は?
4月9日に投開票が行われる大阪府知事選・大阪市長選。
大阪府知事選は、再選を目指す大阪維新の会の現職・吉村洋文氏(47)に対し、共産党系の市民団体「明るい民主大阪府政をつくる会」の元参議院議員・辰巳孝太郎氏(46)と、大阪府の経済人らが設立した「アップデートおおさか」から法学者の谷口真由美氏(47)が出馬を表明した。また、NHK党が薬剤師の佐藤さやか氏(34)を「政治家女子48党」公認で擁立する方針だ。
【追加情報】
参政党から吉野敏明氏が出馬を表明。
大阪市長選は、府知事も務めた松井一郎氏(59)が今期限りでの引退を表明。新人同士の争いとなる。大阪維新の会は、大阪府議の横山英幸氏(41)を擁立する一方、自民党の大阪市議・北野妙子氏(63)が出馬を表明。北野氏は、自民党市議団幹事長として大阪都構想反対運動の先頭に立つなど、反維新の急先鋒と言われる。自民党・立憲民主党が自主支援する見通し。公明党は自主投票とする見込みだ。また、無所属の理学療法士・山崎敏彦氏(44)も立候補を表明した。共産党は非維新候補の結集を優先し、独自候補の擁立を見送る。
【追加情報】
NHK党から荒巻靖彦氏が出馬を表明。
吉村大阪府知事の再選は濃厚だろう。しかし、どれだけ敵に取らせないかの戦いであり、大差で再選を果たせるかどうかが今後の府政運営の鍵となる。一方、大阪市長選は新人の擁立となる。維新支持者間の知名度は高い横山氏だが、無党派層をしっかり掴み取ることができるかがポイントとなる。
全体的な戦いの構図としては、前回・前々回同様「維新vs反維新」となる。大阪では維新が圧倒的な力を持っているから仕方ないものの、このような構図が続くようでは真の政策議論は期待できないだろう。府知事選の谷口氏と市長選の北野氏が連携しているようだが、結局のところ維新批判に終始している模様。共産系の辰巳氏は党派性を隠す戦略を取るが埋没している。
前回は、全国的に見ると維新結党史上一番勢いが弱かった時期であった。今回は、国政選挙でも議席を伸ばすなど勢いがあり、大阪市会では悲願である過半数の獲得を目指す。
前回は大阪市長だった吉村氏が大阪府知事に、大阪府知事だった松井氏が大阪市長選に、それぞれ入れ替えで立候補する形となった。得票率はどちらも6割前後と、相手候補は与野党の相乗り候補であるにも関わらず高い支持を集めている。
自民党と共産党が一緒になって1人の候補を応援している地域など、大阪を置いて他にはないだろう。維新に対抗したいがために、思想政策そっちのけでまとまるような現在の形はいかがなものかと思う。
大阪府知事選・大阪市長選は4月9日投開票。
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