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女性が支えたアメリカの戦後。『ふたりのイームズ 建築家チャールズと画家レイ』が示すデザインと多様な視点の重要性。
UPLINK見放題作品60本全部見ようのペースが落ちてきているのでちょっとスピードアップして1日2本ペースで見ようと思います。
今日のところはこちらのイームズのドキュメンタリー。
「イームズっていいよね」という軽い気持ちで見始めましたが、なかなか深い内容で、デザインに留まらず女性の社会的地位やコンピュータなど、現代的な問題意識に溢れた映画でした。
チャールズの影に隠れていたレイ・イームズが実は大きな役割を果たしていたということから、アメリカの戦後史における女性の立場の変遷を描き、その問題点、そして現代からの再評価、現代的な意味を掘り下げている印象です。
ジェイン・ジェイコブズなんかにも言及しつつ、女性の視点がいかに重要だったかということなんかも書きました。
記事にも書きましたが、デザインというのは物を別の視点から見せてくれるもの。デザインやアート系の映画を見ると、そのことを改めて認識させられます。
複雑化する現代社会において多様な視点がいかに重要か、そしてその多様な視点を獲得するためにデザインやアートが見せてくれるものがいかに大きいか、そんなことを改めて思いました。
残りのアート系の作品も楽しみです。