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はてしない石の物語#44~お義父さんの石たち「すべて手放した小石」~
前回の記事で紹介した『お義父さんの石たち「お守りになった小石」』の続きを。
前回のお話はこちら。
今回は黒い小石のお話。
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これを最初に見ていただいた時、K先生は「愛の苦しみ」とおっしゃいました。浄化が必要だから紫水晶に3か月貼っておくように、と。「貼っておく?」と尋ねた私に「セロハンテープとかでいいよ」とのお返事。それもどうかと思ったのだけど、セロハンテープで3か月貼っておきました。この小石を見ていただいたのは前回紹介したオレンジの小石と同じ、2023年12月26日のことでした。
小石を貼った紫水晶がこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1711855857955-AoXCo3Fqdh.jpg?width=1200)
それから約3か月後の2024年3月11日に再び見ていただきました。そしたらなんと「もぬけのから」だと言うのです。「確かにとてもすっきりしたけど、何も残っていない」と・・・「どうしたらいいでしょうか」とお聞きしたら「天の石」と同じところに置いてきたらよいとのこと。「天の石」の話はこちら。
ここで正直に告白すると、最初にこの黒い小石を見ていただいた時、K先生は「ほー!また面白いのがあるねえ」と、じっくり見るために受付の所に眼鏡を取りに行かれたのです。その時、私は「これはすごく力のある石に違いない」とわくわくし、期待していたのでした。だから「もぬけのから」と言われて最初に感じた感情は「がっかり」でした。後からその気持ちを思い出して「私はまだまだ自分の都合、人間の都合でしか考えていないのだな」と思いました。
今しみじみとこの石を見ながら「潔いなあ」と惚れ惚れしています。「愛」というのはこの世界でも最も偉大なもの。だからこそ、人はそれゆえに苦しんだり迷ったり哀しんだりする。この黒い小石はそれらを自分にできる精一杯で受け止めて閉じ込めていたのでしょう。それらが浄化された時に、もう自分の能力や想いや願いや役割までもすべてなくなってしまうほどに・・・それらをすべて手放しても悔いはないほどの精一杯で・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1711855754124-CzCnNfXas4.jpg?width=1200)
「もぬけのから」ということは、「やりつくした」ということ。K先生が眼鏡を取りにいってまで眺めたのは、この小さな小さな石にそれほどのエネルギーがあったということなのでしょう。「愛の苦しみ」を受け止められたということは、この小石は「愛」そのものだったのでしょう。
なんだか胸がいっぱいです。この小石を「天の石」と同じくエネルギーの高い場所に置いてきたいと思います。これからの長い長い余生を、存分に楽しんでくださいね。貴重な教えをありがとうございました。