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はてしない石の物語#92~「扉を開けるリング」その後
noteに綴っている「はてしない石の物語」の最初の物語は「扉を開けるリング」。このリングほど紆余曲折を経たものはありません。
まずは最初の物語をお読みください。
いきなりリフォームを希望され、作家さんにお願いしてリフォームしたリングを見たとき、K先生は「別物になったね。生き返った、という感じ」と言ってくださったので「ああ、良かった」と思いました。でも胸をなでおろしたのもつかのま、言いにくそうに「でもね、そのうちこのリングに合う人が出てくるから温存してほしいらしい」とのこと!「えー!!やっとリフォームしたばかりなのに!?温存?」と正直戸惑うやらがっかりするやら・・・「どういう人がいいかというと、なかなか表に出てこられない人、勇気が出ない人の背中を押したいらしい」と。「ああ、そういう人の背中を押してくれるなら、旅立たせてあげよう」と思ったのですが、さすがに身内ならともかく、相手だって困るだろうと思い「レンタルはどうでしょう?事情を話して、元気が出るまでレンタルして、元気になったらまた別の人にお貸しする、というのはだめでしょうか?」とお聞きしたら「本当にそうしてくれるの?とすごく喜んでいるよ」と言っていただいたのであらためて胸をなでおろしたのでした。それが2023年10月3日のことでした。
ちょうどその時「元気になってもらいたいな」と思う女の子がいたので、彼女はどうだろう?と先生にお聞きしたら「いいねえ」とのことだったので、事情を話せるようなら話してお貸ししようと思っていました。ところが、それまではちょくちょく会えていたその女の子と、ぱったり会えなくなってしまいました。それでも「会える時が来たら話そう」と思い続け、指輪は「温存」と言われていたので身につけないままアクセサリー入れにいれていました。
そうこうするうちになんと1年近くがたってしまったので、2024年8月30日に再び先生に見ていただきました。そしたら「浄化が必要な状態だね」とのこと!アクセサリー入れにいれている間に何があったのでしょう?合うのは沈香のお香だったようで、その上に1か月、という見立てでした。
1か月たってみていただいた時、今度は「どうしてだろうね?疲れているみたいだ」と言われてしまいました。これまで先生の見立て通りに浄化して「疲れている」と言われたことは1度もありませんでした。「沈香のお香の上に置いていたんですけど」と伝えると「うーん、ちょっとお香が強かったみたいだ」と・・・やれやれ、なかなか手のかかるアクアマリンさんです。「このアクアマリンは石としては若いんだよね。ちょっと外に連れ出してあげるといいかも」とのこと。それが2024年10月1日のこと。
しばらく連れ出してあげたりして、次に見ていただいたのは2024年11月5日。先生はいつも浄化に使っている水晶の上にリングを乗せ「ここにいるとホッとするらしい。なぜかというと、この水晶はただただ見守ってくれる存在だから安心するらしい。しかも、はじっこのとんがりの部分が一番居心地いいんだって。ここに1か月置いてあげて」と・・・いやあ、最初にリフォームを希望してきた時から、この話を知っている人たちからは「わがままマリン」とひそかに呼ばれていたアクアマリンさん。水晶の上の居場所まで指定してくるとは・・・最初から私は振り回されっぱなしです。1年以上にわたって振り回されているのはこのアクアマリンだけ。
ちなみに「はじっこのとんがり」とはこちらです。右上、わかりますか?
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そしてさらに1か月が経った2024年12月7日に見ていただいたところ「この石はめぐみさんがこれから育てたらいい。自分がまだ何者かよくわかっていないらしい。身につけていろんな経験を一緒にさせてあげて。そして時々朝日に当ててあげて」とのことでした。
石の世界の扉を開けてくれたアクアマリンは(それは2023年7月4日のこと)、リフォーム希望し、レンタルの提案に喜び、レンタルの待ち人来たらずで待ちくたびれて疲れ、お香は強くて酔ってしまい(?)、最終的には私が身につけて育てることに落ち着いた、というわけです。
あまりにも紆余曲折があったので、勉強会の時にメモしていたノートをあちこち探してようやくここにまとめた次第です。「ああ、人でもこういう人いるなあ」となんだか可笑しくもなったり・・・
そしてふと最初の頃にK先生に言われた言葉を思い出しました。「あなたがアクセサリーを選ぶとき、アンティークの場合は無意識に自分が役立たせてあげられるかどうかで線引きしているらしい。新しいアクセサリーはゼロから命を吹き込むことになる」という言葉。このアクアマリンのリングは新しいアクセサリーなので、私が命を吹き込む、ということになるのかしら?命を吹き込むってどういうことなのでしょう・・・まだ私にもよくわかりません。
私もですが、この物語を読んだ皆さんも「そのアクアマリンはこれからもいろいろありそうだ」という予感がしているのではないかしら?どんな成長を見せてくれるのか、これからどんなことを語りかけてくるのか、乞うご期待・・・です!!