はてしない石の物語#65~K先生の予言「オレンジ色の何か」~
前回『はてしない石の物語#64~猫のちょいちょい「親友と出逢ったペンダント」~』で、青い石のペンダントを見た後に、K先生がイッコさんに「オレンジ色の何かに出逢うことになる」と予言したことをお伝えしました。
そのお話がこちら。
その時、先生は「オレンジ色の何かは、石かどうかはわからないけど」とおっしゃいました。二人で「いったいそれは何だろうね?」とわくわくしていました。
私はイッコさんが「これだ!」というものに出逢うのだろうと思っていました。ところが、その「オレンジの何か」に出逢ったのは(見つけたのは?)私だったのです。よくのぞくお店に立ち寄った時のこと、「あ、オレンジ!」とハッとしたリングがありました。かなり大きな石のオレンジのリング。「こういうリング、イッコさん身につけるかなあ・・・」と思ったのですが写メして送ってみたところ「ありがとう、デザインもシンプルで可愛いね。明日にでも行ってみます」と返信がありました。イッコさんにとっては初めて行くお店になるし、翌日は午前中なら私も時間があったので同行することに。
リングを見て、イッコさんは「なるほど」と言って指にはめてみようとしましたが、どの指にも入らず。左手薬指につけたいと思っていたようなのですがどうしても入らず。台座の素材はシルバーなのでお直しはできるから「お直しすればいいね」ということに。そこのお店はお茶もできるので、お店の人に「後からこれ購入します」と伝えてそれを持ったままお茶をしました。途中、イッコさんが何気なく左手の薬指にそれを入れてみたところ、スッと入ってしまったのです。「入っちゃった!しかも入れようとしたわけじゃないのに、引き込まれるように・・・」と驚きの声をあげました。「さっきまではどうやっても入る気がしなかったのに」と・・・指輪がサイズを変えたのでしょうか?これは「オレンジの何か」がこのリングなのかも含めてK先生にお聞きしようということになりました。イッコさんは後にリングがすっと指におさまった時のことを思い出し鳥肌がたったそうです。
「サイズまで私に合わせれくれたのだから、購入しないわけにはいかないよね」と言って購入。午後の私の予定までちょっとだけ時間があったのでイッコさんの家に寄ったとき「磨いてあげよう」とイッコさんがシルバーの部分を磨き始めました。ひと拭きしただけで、ピカっと輝きキレイになったので「全然傷がついていないってことだと思う」と言っていました。イッコさんが指にはめるたびに、そのオレンジはどんどん輝きを増し、とても同じものとは思えないようになっていきました。そして不思議なことに私がはめてみるとちょっとくすんでしまうのでした。明らかに「あなたではありません」と告げられているのを感じました。
冒頭の写真はイッコさんが送ってくれたのですが、指にはめていると眩しいくらい輝くのに外すとその輝きを再現できないのです。それが残念!
そしてイッコさんから思いもかけない話を聞きました。もう10年以上も前のこと、雑誌に載っていたオレンジ色のスワロフスキーのリング(今回購入したものよりガラスがもっと大きいものだったとのこと)に一目惚れをして「欲しい」と思ったけれど、当時は経済的に厳しく断念したことがあったこと。写真を見るだけでも幸せになるから、しばらくそれを貼っていたこと。「今なら買える」と思って3年ほど前にスワロフスキーのお店に行ったところ、「今はもうそういう大ぶりなガラスのリングは作っていない。ひょっとするとクリスマスの時期になったら出るかもしれない」と言われたこと。あきらめきれず、クリスマスの時期にも見に行ったけれどやっぱりなかったこと・・・
「えー!そんなことがあったの?」とびっくりしました。「オレンジ色の何か、と言われたとき、そのリングのこと思い出した?」と聞いたら「全く。それに先生はリングとは言わなかったし」と。まあ、それはそうだ!そんなこともあるんだなあ、と思ったとき、この物語はいったいいつから始まっていたのだろう・・・とめまいがしそうになりました。
K先生が「オレンジ色の何か」と告げたのは2024年7月10日、私がオレンジ色のリングを見つけたのは7月15日、イッコさんが購入したのが7月16日のこと。一週間も経たないうちの出来事でした。
そして、そのリングをK先生に見ていただく日が来ました。待合室に入った時点で、もう先生はメッセージを受け取り始めていました。先生は受付の中、イッコさんは待合室、けっこう距離はあったのですが「そのままそこにいて」とじっと先生は見ていて「なるほど、なるほど、そういうことか・・・」とおっしゃったので「えー!どういうこと?」となりました。落ち着いて見ていただいたところ、「この指輪は生きている。そしてメッセージは『進化』」というのが第一声でした。そして「サナギから蝶になるのって、楽だと思う?」と聞かれました。イッコさんが「大変だと思います」と答えると「そう、あれは命がけで、途中で命を落とすこともあるんだよね。でもサナギの中が狭くなってもっと広い世界に飛び立つために命がけで殻を破る。進化ってそういうこと。イッコさんに乗り越えるべきことがやってくるけれど、それを乗り越えた先に見えるのはすごい世界、面白い世界だよ」とのこと。
最初は入らなかった指輪が途中で入ったのは「覚悟はあるかと問われていたんだよ」とのこと。「お直ししてでも身につける」という言葉を聞いて「それなら」と指輪がサイズを変えた、とも。この指輪は覚悟がある人のところにしか行かないようになっていると。そこで私がこのリングをお店で見つけてイッコさんに送った写真を見せました。それは今とは全く別物のような写真。オレンジの色がくもっていてくすんでいます。先生によると「輝きもあえておさえていた。それでも購入するか、と試されていた」とのことでした。
お店で撮った写真がこちら。
この石はもしかしたらガラスかもしれないと思ってお聞きしたところ、先生は「石かガラスかは関係ない」ときっぱり。それを聞いたイッコさんが「私もそれは全く関係ないんです」と答えたら、先生が「今、石たちがすごく喜んだよ。天然かどうか、なんの石かという区別は人間が勝手にしていることで、石や物にはまったく関係のないことだからね」とおっしゃって、それを聞いたイッコさんの目には涙が浮かんでいました。たぶん、自分のこれまでの心のありようが「これで良かったのだ」と思えたことと、自分のありようが石やものたちにとって「嬉しいこと」であったことに心打たれたのだと思います。
イッコさんにこれから訪れるであろう「乗り越えるべきもの」について、先生は「仲間作りが重要になる。一人でやろうとするのではなく、仲間に頼っていい。そうすればエネルギーが増えて、そのあとさらに輝きが増す」とのメッセージをくださいました。「考え方、心のありようだけだよ。どんなことも、やってきたものをどうとらえるか、ということを問われているだけのこと、そして乗り越えられないものはやってこない。冒険物語の主人公のように、その冒険を楽しめばいい。必ずハッピーエンドになるから」という心強いメッセージもくださいました。
そのリングをイッコさんに返しながら、先生は再度「覚悟はある?」と聞きました。「覚悟・・・」とイッコさんがちょっとひるんでいると「どうするの?やるの?やらないの?」と聞き「やります」と答えたら「その気持ちで身につけたらいい」と笑っていました。
そして最後に思いがけないことをおっしゃいました。「実は、オレンジの何かと言った記憶は全くないんだよね」と・・・わずか9日前のことなのですが。でも、それが1日前でも同じことなのでしょう。先生は「メッセージについてなんとなく記憶の片隅に残っているものと、全く残っていないものがあって、それはもうコントロールできないもので、それも意味があるのだと思う」とおっしゃっていました。人も石も物も、そして時代も何もかもが流転していきます。「前と同じ」ということはあり得ない。前のイメージを引きずっていたら今を新鮮な目で見ることは難しい、そういうことなのだろうと思います。
イッコさんに関わる「石」や「物」たちは、なかなか他の人には起こらないような驚く出来事をあれこれ起こします。突如隠れて、開けてもいない場所から出てきたり・・・
そのお話がこちら。
私が思うに、イッコさんの「もの」への思い入れはとても強いので、真理などを理解するときに「もの」がからんだ形で提示されることが一番腑に落ちやすいのではないかと。
イッコさんにとって、とっても大きな「気づき」をもたらしたのは、「時計」と「お母さんが遺した指輪」なのですが、そのことについては、またいつかお伝えできたら、と思います。(お母さんの指輪は浄化中なので・・・)
そして前回お伝えした「青い石のペンダント」にも、驚くべき展開が待っていたのですが、それをお伝えできるのももう少し先(9月くらい?)になるかと思います。気長にお待ちいただければ、と思います。
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