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はてしない石の物語#72~「風の時代に大切なこと」を伝えたリング~

今回の物語を読む前にぜひ『素敵な「もの」の物語#6~喜びに満ちた時計~』を読んでいただきたいと思います。今回のお話はその物語とペアになります。

その物語がこちら。


 
「喜びに満ちた時計」は「もの」に強い思い入れがあるイッコさんがすごく気に入って購入したもの。「喜び」がテーマになっていて、作り手も喜んで作り、そして購入したイッコさんも喜んで身につけている、それが素晴らしいとK先生が大絶賛していました。
 
時計を見ていただいた後に「せっかくだから、何か他に見てもらいたいものは?」と聞いたら、指にはめていた指輪をはずして「これは母の形見なのですが」と先生に渡しました。それを受け取ったK先生は時計の時とは表情が一変しました。少し眺めてから「これ、イッコさんは喜んでつけてる?」と聞きました。イッコさんは戸惑いながら「喜んでつけているか、と言われれば喜んではいないかも」と答えていました。
 
先生は「そうだよね、この指輪も喜ばれていないから喜んでいない」と言った後に「それにお母さんのエネルギーも入っていない」とのこと。イッコさんによると、お母さんはもともとアクセサリーを身につけるのがあまり好きではなかったけれど、この指輪はお付き合いで買ったものでお母さん自身はほとんどしていなかったと。正直イッコさん自身もデザインが気に入っているわけでもなく、サイズも少し大きいのだけれど、お母さんがコツコツと働いたお金で買ったものだから、お母さんを感じることができるようにと身につけていた、と。
 
その説明を聞いた先生は「どちらも喜んでいない状態だから、喜んでもらえる人のところに行くのがいいかも」とおっしゃいました。
 
時計と形見の指輪のあまりにも対照的なメッセージは、イッコさんに衝撃を与えていました。同時にいろんなことが深く腑に落ちることにもなったようでした。これまで、K先生の治療のたびに言われていた「物事のネガティブな面ではなく、ポジティブな面を見ることが大切」とか「楽しむことが大切」などなど・・・理屈ではわかっていても、どうしたらいいのかわからずにいたイッコさんですが、大好きで喜んで身につけている時計は時計も喜んでいて幸せであること、形見だからと言い聞かせて身につけていた指輪は本人も指輪もどちらも喜んでいない、ということ。「自分自身が喜んでいない」ということは相手のことも(人であれ石であれ)幸せにはしないのだということを、こんなにもはっきりと示されたのでした。そう、これまで何度も言われていたことが、はじめて「理屈」ではなく「実感」と「体感」をもって理解できた瞬間だったのだと思います。
 
そばで見ていた私は、いろいろなことのはからいに胸がいっぱいになっていました。イッコさんは先生から言われたことを常に考え、理解したいと努力してきました。「また同じこと言われちゃった」と落ち込む姿も何度も見てきました。その努力や願いが実を結んだ瞬間であり、そのために目に見えない存在やエネルギーが集結して奇跡のタイミングを演出してくれたのだと感じました。「求めよ、さらば与えられん」という聖書の有名な言葉が浮かびました。これを引き寄せたのは、誰でもないイッコさん本人なのだと・・・
 
指輪は紫水晶の上で1か月浄化する必要がある、とのことだったので、お預かりして浄化しました。1か月後に見ていただいたところ、すごくキレイになりすっきりしたとのこと。特にダイヤがすごく輝いている、と。あらためてメッセージを読み取っていただいたところ、誰か個人に行きたいというよりも、たくさんの人を見守りたい気持ちが強いようだ、とのことで、しばらくはイッコさんの家のリビングで家族や来客を見守ることになりました。

冒頭の写真はイッコさんが送ってくれたもの。他にも送っていただいた写真が素敵なので紹介させていただきます。


お母さんのリングが花弁のように・・・


 時代は「土」の時代から「風」の時代に変わった、と言われています。今回のエピソードは「風の時代」を象徴しているのではないでしょうか。一人一人が「喜び」「楽しむ」ことが大切なのだということ。そういう軽やかなエネルギーが求められる時代であるということ。

変わり目って大変ですよね。イッコさんだけでなく私も、そして多くの人がどう切り替えたらいいのかと手探り状態だし、世界も社会も混沌としている状態だと思います。

でも、今回のエピソードを振り返ると「真実はとてもシンプルなのかもしれない」という気持ちになります。「喜びの時計」や「お母さんの形見の指輪」の物語が一人でも多くの人に伝わって、人も地球の波動も軽やかになっていけますように・・・


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