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はてしない石の物語#83~親友と出逢ったペンダント・その後②~


前回の『親友と出逢ったペンダント・その後①』の続きを。

青い石のペンダント、とても素敵にリフォームされ、あらためて石の勉強会でK先生に見ていただきました。一目見た先生は「へえ・・・すごく変わったねえ。別物だ!」と。『「本来の私はこうだった」と思い出して「自分らしくいられている」とすごく喜んでいる。しっくりきていて、最高の布団に包まれているような安心感の中にいる。あまりにも嬉しく幸せで、この喜びを思う存分味わいたいらしい。だからちょっとの間身につけずにそっとしておいてあげて』とのこと。「ちょっとの間とはどれくらいですか?」と聞いたところ、魔法の棒?を出してきて調べてくださり「1週間」と答えた後、先生自身ちょっと驚いたように「1週間でいいんだ!もう少しかかるかと思った」と・・・

そして「どうして自分のためにここまでしてくれたのかと聞いているよ」と言われたイッコさんは「自分のところを選んできてくれたし、譲っていただいた感謝もあるし、できる限りのことはしようと思って」と伝えたところ「それが人間の温かさなんですね」と青い石は泣いていたそうです。また、リフォームしてくださった方がシルバーが黒ずまないようにロジウムメッキをしてくれたことをイッコさんが伝えたところ、「またしても涙を流している」と・・・「1週間思う存分泣かせてください」と伝えてきたそうです。

それから、「この石には歴史があるらしい。ご先祖様が人間界に送り出してくれたと言っていて、そのことにも感謝している」というようなことも言われました。石の勉強を始めて1年以上がたち、noteに「石の物語」を綴り始めてからも間もなく1年が経とうとしていますが(2023年11月10日に綴り始めました)、想像力が物語に追いついていかない、というのが正直なところです。追いついてはいないだけで、石の世界にもたくさんの歴史や物語があるのだろうことは信じています。

さて「自分らしくなれた喜びを思う存分味わいたい」と言っていた1週間が経ち、先生に再び見ていただいた時のお話をしたいと思います。青い石は、どんどん色が変わってきて、明るい青い色、という印象だったのが「濃紺」のような深い色になってきました。もともと「青色」が好きなイッコさんがとても好む「青色」になってきたのです。一目見た先生は「石が変わっただけでなく、イッコさんも石に寄ってきている。イッコさんも変わってきている。互いに共鳴し、尊重し合っている、すごく相性がいい」と・・・「このデザインをすごく喜んでいて、お金と時間をかけてくれたことを喜び感謝している。自分が選んだ人は間違いなかったと思っている」「今後やりたいこと、手に入れたいことの手伝いをしたいと。だから普段からどうしたいかを石に伝えることが大切。話を聞かせてほしいと言っている」そのようなメッセージを伝えてくださいました。

それから、ふといつも私が一緒に持っていく水晶たちを見て「この子たちも協力したと言っている」とのこと。どういうことか、先生もしばらくそれぞれのメッセージに耳を傾けていました。そして「この青い石はとても想いが強い。でも一人では動けなかった(動かせなかった)。そこで水晶たちが協力し、ネコや時計も協力し、こうしてイッコさんの元に無事に行くことができたらしい」という話をしてくださいました。

いろんなものが協力した、という話は最初のこちらの物語でお伝えしています。

先生の話を聞くまでは、イッコさんと「いったいいつからこの動きが始まっていたのだろう?」と、考えれば考えるほど不思議でたまらなかったのですが、「なるほど、それはそうよね、青い石の想いから始まったと考えるのが一番つじつまが合うね」と腑に落ちたのでした。

そして「このペンダントは形見にもなるようなものだね。でもその時はイッコさんのこの一連の物語のことは伝えなくていい。次の持ち主にはまた新たな物語があるから」というようなことも伝えてくださいました。

イッコさんにペンダントを返しながら、先生が「あ、ちょっと待って。まだメッセージがある」と伝えてくださった言葉は、とても深い意味があるものでした。「ひとつだけ気を付けなければいけないことがある。依存しすぎないことが大切。距離感が大切。このペンダントばかりつけるのではなく、他のものも身につけたりしていい。そうすることで、それぞれが生かされるし、身につけてもらった時にまた新鮮に力を発揮できるから」と・・・後からイッコさんが「私は生真面目なところがあるから、他の物を身につけたら申し訳ないような気になってしまう。そのことを見越しての言葉だったと思う。深いなあ・・・」と言った言葉が印象的でした。

イッコさんの性格を見越してのメッセージであったのかもしれませんが、これはどんなことにも当てはまる真実でもあると感じました。

これまで私が出会った石やアクセサリーの中で、一番いろいろな物語を語ってくれたのがこの「親友に出逢ったペンダント」です。たくさんのことを学ばせてもらいました。「『想い』が生み出す奇跡」「相性が大切であること」「互いに生かし合い、成長し合うことの素晴らしさ」「自分らしくいられる喜び」「どんなに仲が良くても距離感が大切であること」・・・言葉をあげればきりがありません。石の世界、アクセサリーの世界の奥深さ、深遠さ、素晴らしさを存分に伝えてもらいました。心からの感謝を伝えたいと思います。それから、この物語を引き出してくれたのは、イッコさんができる限りの手を尽くしてリフォームをしてくれたから。「物語」は愛があれば「愛ある物語」になるんですね。

すべてにありがとうございました!


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