予科練平和記念館と雄翔館(予科練記念館)を訪ねた
以前から訪ねてみたかった予科平和練記念館と雄翔館(予科練記念館)を訪問した。場所は茨城県阿見町、霞ヶ浦に面した霞ヶ浦海軍航空隊跡地にある。現在、陸上自衛隊土浦駐屯地になっていて両記念館は隣接している。
予科平和練記念館は阿見町の施設で平成22年に開館している。戦争のことをあまりよく知らない人にもわかるように展示が工夫されていて学習施設となっている。
すぐ隣の自衛隊の敷地内には雄翔館(予科練記念館)があり、予科練平和記念館から自由に行き来できるようになっていた。自衛隊側に一人衛兵がたっていて、あいさつしてくれた。女子だった。
中は撮影禁止である。
一度ざっと見てからもう一度気になるところを見て回ろうと思っていたらガイドの方の説明があるというアナウンス。
ガイドの方の説明を聞きながら30分ほどかけてもう一度回りした。
予科練生たちの戦死率はすさまじく、期によって異なるが、80%を超えている。
その多くが10代である。
施設は、七つのセクションに分かれている。
入隊、訓練、心情、飛翔、交流、窮迫、特攻
である。
写真や実物展示、映像もありじっくり見ていると一時間たっぷりかかってしまう。
屋外には零戦21型の実物大模型がある。
隣接する陸上自衛隊の施設内に予科練記念館「雄翔館」がある。歩いて50メートルほどである。
こちらの建物は、もともとは昭和43年に生存予科練生たちによって開館し、それを引き継いで現在は公益財団法人海原会が運営している。
戦没予科練生の遺書、遺品、遺影などが展示されていて、予科練平和記念館とコンセプトはやや異なるが、見応えはある。
戦没者の写真とそのときの状況などがわかるようになっていて厳粛な気持ちにさせられる。
公園もあり、よく写真でみる予科練生の二人像が立っている。