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「旅の手帖」リニューアルと山口さん

 先月、数十年ぶりのリニューアルが話題になった「旅の手帖」(交通新聞社)の編集長は山口さんでした。
まさか本格的に現場復帰するとは思わず、昨晩、うかがって驚いたのです。

それはともかく、お茶の水駅の改札で久しぶりにお目にかかった瞬間から、
50代のオッサン2人が、「お前ら高校生か!」と思うほどのはしゃぎっぷり。

公私ともに、よく遊んできました。
山口さんほど車窓好きの方を僕は他に知りません。

「寝てる場合じゃないって!」
 彼と電車に乗り、寝そうになると起こされます。
東京から鎌倉まで電車移動の際、「このカーブを曲がると……ほら見えた!」など車窓全ての解説をしてくださったこともあります。

千歳空港の出口で待ち合わせた際、ご子息と機内の窓際の取り合いが原因で親子喧嘩しながら現れたこともありました。
当時、小学生だったクンクンは、しばらく不機嫌だったなぁ。
そんな彼も今では大学生。

もちろん仕事も一緒にしました。
山口さんが「散歩の達人」編集長だった頃、
ピンボールカメラなど旅のお供に面白そうな旅グッズを使う連載や
坂道好きの為末選手のスパイクからクロネコヤマトの運転手の機能靴など様々な職種の靴を探る連載、
僕が安八町の消防団に入団した頃は関東の消防団を巡る連載など、
それはそれは、楽しい時間を過ごさせていただきました。

一方で僕の文章力不足も鍛えていただき、
今も未熟ながら細々と旅行作家として活動できるのは山口さんのおかげです。

ラジオからテレビまでメディアにも出まくって「東京の達人」と言われた山口さんが一線を退き、
今後は穏やかなサラリーマン生活を送る予定が、
いきなり約10年ぶりで現場に復帰し、今度は「日本の達人」に。

周囲の編集者はパワーポイントでレイアウトやラフ作りが当たり前だけど、山口さんは今も手書きにこだわるらしい。
「雑誌は手に取るから、この感覚は大切だよ」
 その一方で今回のリニューアルで現場に戻ってきた目的の一つにWEBとSNSに力を注ぐこともあるらしい。

日本の北欧「隠岐島」、
旅のスタイルを変える「一棟貸し民泊」など旅の話も尽きず、
軽く飲む予定が気づいたら閉店まで。

無料コンテンツが当たり前の時代に、有料コンテンツ、しかも雑誌への挑戦。
楽しみです、いや、興奮します。
全力で応援したいと思います。

今日は山口さんたちと伺った広島は鞆の浦の際の写真で。
あえて島に渡って泊まり、
夜、布団の中にムカデが入ってきて、みんなで大騒ぎになったんだよなぁ。






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