『「原因」と「結果」の法則』(ジェームズ・アレン)ブックレビュー
前回読んだ、『経営12カ条』(稲盛和夫)に度々登場した“謎のイギリス哲学者”ジェームズ・アレン。気になったので代表作と称される本書を読んでみました。こうやって数珠繋ぎで本を読んでいくのって、大学のゼミで論文書いてた時を思い出すのよね。
さてさてこの本。各種“稲盛本”よろしく、要は『あらゆる「結果」(人生、環境、仕事の成果etc)はすべて「原因」(=自分の思い)のとおりに現れる』、というもので、目を背けたい現実を惜しげもなく書き我々に言い訳の余地をなくさせる。
訳者の前書きでは、
とそれはそれは大それたことが書かれていたんだけども、実際そのとおりで、めちゃめちゃシンプルな内容。ただこれね、読んだ時期がよかったな。学生時代に嫌々読んでたら
“なにこれ、綺麗ごとじゃん”
“てか当たり前じゃね?”
で終わってたと思うんだけど、35歳になって年齢的な問題とか仕事上のやり取りとかで色々“当たり前”ができていない現実に直面した今、そして稲盛さんの本とかでワクワク楽しみながらようやくここに辿り着いた今読んだからこそ、、、染みました。
レビュー行ってみましょう。
第1章:思いと人格
第2章:思いと環境
⇒『環境は人間を創らない』ってなかなかいい言葉だわぁ~。んで、『思いで環境を変えられる』と。
この本ってあらゆる言い訳を排除してくるけど、その代わりあらゆる人に『だからあなたも今の環境はいつでもあなた自身で打破できるんだよ!』みたいなメッセージもどこか感じる。
第3章:思いと健康
⇒『天国への王道』って言葉がパンチライン過ぎて興奮したわ笑
奇しくも僕の今年の目標は『王道の試行錯誤』だからね。天国への王道、目指してみましょう。
第4章:思いと目標
⇒目標をもって、邪念を捨てて取り組めと。
面白かったのは、目標を発見できていない人はとりあえず目の前のやるべきことをやれって箇所。これめちゃめちゃ思い当たる節がある。学生時代。特に将来の夢が見つからなかったとき、とりあえずひたすら勉強してたんだよね。そうしたら、文理選択とか受験とか資格取得とかに役に立って、結果的に就活やらにも役立ったんだから。うん、『目標が見つからないなら、とにかくやるべきことをやれ』、そういやなんかドラマ『女王の教室』でも言ってたな笑
第5章:思いと成功
⇒このあたりが、『経営12カ条』(稲盛和夫)のP101にそのまま出ていた箇所だね。
第6章:ビジョン
⇒いや、だからパンチラインが素敵なのよ、この本!笑
『理想は未来の予言で夢は現実の苗木である』・・・素敵すぎるだろ、これwww
第7章:穏やかな心
はい、というわけで素晴らしいっすよ、ジェームズ・アレン。
訳者のあとがきで、この“謎のイギリス哲学者”について少々語られてたんだけど、どうやらこの方、かなりの苦労人だったらしく。幼い頃、実家の会社が潰れて、海外に出稼ぎにいった父親は不幸にも強盗に遭って殺され、その影響でアレン自身も学校を辞めなくてはならない状況になり、、、というバックボーンの持ち主。ただし懸命に働き生計を立て、晩年には丘の上で瞑想、午前に執筆、午後は農作業に精を出すという日々を過ごしていたらしい。研ぎ澄まされたその人格に、周囲の人も(いい意味での)ある種の恐れを感じていたとのこと。
僕も“原因”をしっかりもち、素晴らしき“結果”に向かおう。
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