プロレス関連の本は読み始めると没頭しすぎて抜けられなくなるんだけど、我慢できずに買っちゃいました。“本物の男”、鈴木みのる選手の著書です。プロレスの本を読むのはTAJIRI選手の『プロレスラーは観客に何を見せているのか』以来ですかね?ギャーギャー賑わせるだけ賑わせて中身のないコンテンツが増えている中、この人たちがやっていることは“本質”に辿り着いたまさにプロフェショナルな芸当。『俺のダチ。』も、濃かったです。
この本は、鈴木みのるの“ダチ”たちとの雑誌などでの過去の対談が一冊にまとめられたもの。試合の裏話は勿論、ジャイアント馬場や猪木、ブッチャーなど往年のレスラーの知られざる話、プロレスラーとしてのあるべき姿勢とかがふんだんに語られていて、めちゃめちゃ気持ちいい内容でした。
中でも、ジョシュバーネットとの対談がよかったな。そのまま抜粋します。
たまらんなぁぁぁぁ~~~~~!
さぁ、レビュー行きましょうか。
第1:天龍源一郎
第2:高山善廣
→馬場さんのプロレス観やセオリーが素敵すぎる。あと、桜庭に対する『自分がやってきたことをプロレスに置き換えるだけ』っていう感想が秀逸。
第3:小橋建太
第4:初代タイガーマスク
第5:モーリススミス
→モーリススミスとの対談、めちゃ面白かった。現代MMAへの考え方とかを通じて、パンクラスへのリスペクトを感じた。また、格闘技への情熱が根底にある必要があるっていうのは、平本蓮とシバターの動画にも通じるものがあって既視感があった。
第6:ジョシュバーネット
→ロビンソンとゴッチの考え方の対比が何度読んでも笑ってしまうwww
ジョシュのプロレスオタクぶりがいかんなく発揮されたパートだったし、だからこそプロレスへの考え方が魅力的だった。あと、佐藤光瑠が評価されているのがなんか意外だった。
第7:中井祐樹
→まずね、前章のバーネットを読み終えた時点でクッソ満足して充実した気持だったところから次のページで飛び込んできた『中井祐樹』の文字がよかったわぁ~~“え、ここから中井祐樹!?”みたいな高揚感(笑)
技ではない部分で沸かせられるというみのるの表現は実に的確で、非常に頷けた。
第8:中村あゆみ
第9:ファンキー加藤
→あんまり期待していなかったんだけど、ファンキー加藤さんの章がめっっちゃくちゃ面白かった。まず、加藤さんがファンの鏡過ぎて推せた(笑)
あと、音楽とプロレスの共通点・・・というか対比がかなり新鮮な見方だった。
第10:愛甲猛
第11:葛西純
→ブッチャーの凶器論、かっこいいわぁ~。
第12:エル・デスペラード
→恥ずかしながら僕も最初、デスぺが『ストロングスタイル』に所属したことには違和感があったけど、考えが浅はかでした(苦笑)
あと、デスぺとの対談では、ところどころジョシュや中井祐樹との対談と共通する考え方があって、結局重要視している本質的な部分って共通しているんだなぁって思った。ついでにいうと、師匠が弟子を弟子と呼ばないところが、ソクラテスに似ていると思った笑
さてさて、楽しかったなぁ~『俺のダチ。』。もう2回ぐらい読みたいけど、ぐっとこらえて次の本に行こう。
そして読み終わったら、風になって帰ってこよう。