CVNちゃんねる⑤ 第2の「成長」の壁 その克服の仕方を考える
長期ひきこもりの当事者が回復の過程で経験する3つの壁のうちの、ふたつめの「成長」の壁の克服について考えます。
ちなみに第1の壁は「孤立」の壁。第3の壁は「自立」の壁です。
ひきこもり当事者は時には思春期の10年以上の期間をひきこもって過ごしていました。もちろんこれは一つの貴重な経験ではあるのですが、一方で人の成長や発達に必要な経験や知識を習得する機会を、ひきこもり期間中は十分に得られなかったとみることができます。
それゆえにひきこもりの一部は、何も対策をとらないでいたら、「未成熟」のまま大人の社会に参加することを強いられます。しかし、これはかなりキツイことで、スムーズに社会参加できないことがよくあります。
社会参加の前にこの「未成熟」の問題をいかに解決、克服するかが「成長」の壁でのポイントです。ここでは、ひきこもり当事者が堂々と自己開示(自己紹介など)できるようになるための、いくつか必要なことをこなさないといけません。例えばいかにして揺るぎない自信をつけるのか。あるいはいかにして自己肯定感をあげるのか、などです。
社会参加の前に、この第二の「成長」の壁をある程度克服しておけば、その後の長い人生がとても楽になります。自立もしやすくなります。
そんな「成長」の壁の克服の要点を解説します。
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