Kiyoshi Ishikawa

本業はフリーのライターですが、一方で長期引きこもりの支援もしています。だいたい年に十回ほど海外へ出かけていて、沖縄にも年に四、五回足を運ぶほか、時々田舎歩きをしている旅人でもあります。よろしくね。

Kiyoshi Ishikawa

本業はフリーのライターですが、一方で長期引きこもりの支援もしています。だいたい年に十回ほど海外へ出かけていて、沖縄にも年に四、五回足を運ぶほか、時々田舎歩きをしている旅人でもあります。よろしくね。

マガジン

  • ひきこもりとともに歩き、学び、遊んだ色色

    ひきこもり支援をしながら、ひきこもりの人たちとともに歩いて、学んで、そして遊んだ様々なことをつづったものです。無償で気軽に読める短い記事やレポートを集めています。もしよければご一読と、できればサポートもいただけると助かります。

  • ひきこもり支援:有償のコンテンツのまとめ

    有償で配布している記事やコンテンツ、CVNちゃんねる(動画)をまとめています。20年以上続けてきた長期ひきこもり支援の現場で考えたこと、見えてきたことなど、自分なりのやり方でつづっています。もしよければご覧ください。石川清

最近の記事

N君のメランコリー  〜たくさんの自分を抱えるひきこもりの葛藤〜

<多くの感情の塊を胸に秘めてビクビク…>  N君という人がいます。  N君は十年以上のひきこもり経験を持ち、今もまだ悩み続けています。  そんなN君にはある特別な症状というか性癖というか、がありました。   それは、いくつかの独立した感情の塊のようなものが心の中にあることでした。独立した、というのは、ようするにあまりにも異なった、時には相反する価値観というか、感情というか、感覚というか、そういったものがあって、時々交代して表に出てくるのです。   こう説明すると、多重

    • ネットやゲームとの付き合い方、依存を考える(2021年11月23日家族教室)

      <解説> これは2021年11月23日に埼玉県朝霞市内で実施したひきこもり支援の集い、CVN家族教室(主宰:石川清)の映像です。全部で1時間17分ああり、字幕などはついていません。 この家族教室は、コロナ問題の発生後、初めていつもどおりに催された家族教室でした。祝日の実施にもかかわらず、およそ20家族ほど参加していただけました。前回のような抽選は行わず、自由参加でした。 家族教室の前半では、およそ1時間ほど自己紹介と、それぞれの家族の抱える悩みや問題について話し合いまし

      ¥600
      • コロナ禍のひきこもり支援〜その傾向と対策〜(21年10月31日CVN家族教室)

        これは2021年10月31日に朝霞市の朝志ヶ丘市民センターで行った家族教室の映像です。何度か家族教室に参加している方にお勧めです。 課金をしていただくと、一番下にYouTubeのURLが出てきます。そこをクリックすれば映像を見られます。課金料金は500円となっています。プライバシーの保護と、出席した方々は1家族1000円の参加費を負担していることもあるので、ご了解ください。 映像の長さは約2時間10分です。自己紹介の場面などを除いた、家族教室の生映像となっています。字幕な

        ¥500
        • 追体験や再成長のコツは? 長期ひきこもりの解決を探る(CVNちゃんねる10)

          CVNちゃんねるの第10回です。感覚が少し空いてしまい、失礼しました。今回は、長期ひきこもりの当事者が抱え込みがちの、「年相応の自分を回復するにはどうすればいいか」、「周りからの遅れをどう取り戻せばいいか」について、考えたいと思います。 長期ひきこもり状態に陥った当事者が、回復、改善しようとする時に、よく問題となってしまうことが 「どうすれば遅れを取り戻せるのか?」 「どうすれば、他の人に追いつき、そして追い越せるのか?」 「長期間停滞して、失った時間や経験、体験をどうやっ

          ¥400

        マガジン

        • ひきこもりとともに歩き、学び、遊んだ色色
          31本
        • ひきこもり支援:有償のコンテンツのまとめ
          20本

        記事

          CVNちゃんねる⑨ 自ら孤立に走る若者の“心の地図”から考える

          前回に続いて頑なに孤立する若者の胸のうちを考えたいと思います。より具体的なケーススタディ風になっています。 具体的にはタイプ3、4、1の特徴を兼ね備える、かなり困難なケースを想定しています。なかなか助けを求めようとせず、時には家族との交流も絶ち、しかも言動にかなり波があるタイプです。 こういうタイプの若者の心の中には、時には無意識のうちに、あえて自らチャンスを逃したり、自分の人生を壊してもプライドを保とうとしたり、恥をかくくらいならあえて何もしないでその場しのぎをする、心

          ¥500

          CVNちゃんねる⑨ 自ら孤立に走る若者の“心の地図”から考える

          ¥500

          ひきこもりサブカルちゅあ⑤ いざVR(仮想世界)の中へ!

          僕がたまに会う若者の中に、VR(仮想世界。3次元的に構成された世界)のスペシャリスト?がいます。 彼の部屋を訪問した時は、彼のアバターを借りて、僕もよくVRの世界に入らせてもらっています。 写真の美少女が、僕ですね。VRの中に若者が作った部屋というか、舞台があるのですが、その仮想世界の中で自分自身の写真を撮った自撮り写真です。 ちなみにそのカメラも彼の作った部屋というか、舞台というか、スタジオというか、そこに置いてあるものです。 どうですか? この若者の話によると、

          ひきこもりサブカルちゅあ⑤ いざVR(仮想世界)の中へ!

          ポスト・コロナへの憂い 懸念されるひきこもり支援の今後

           コロナのワクチン普及が進むなど、じょじょにコロナの混乱もおさまる気配を見せています。  それ自体は悪いことではないかもしれません。世の中が、新型コロナに感染する不安や憂いから解放されれば、社会も世界も大きく変わっていくことでしょう。  ただ、だからといって、単に元通りになるわけではありません。  ひきこもり支援の現場に立つと、この一年半余りのコロナ禍において、少なくとも4つの課題が大きく浮上してきそうです。 第一の課題:コロナ禍での思わぬ停滞 一つ目の課題は、コロナ

          ポスト・コロナへの憂い 懸念されるひきこもり支援の今後

          CVNちゃんねる⑧ 孤立して“かたくな”になった心の癒し方

          長期間ひきこもり、孤立した若者の胸の内はいったいどうなっているでしょうか。 孤立して、頑固にひきこもる当事者の心の中の地図を描きながら、その癒し方を考えます。 交流分析という心理療法では、人の心の中は大きく「子供」「親」「大人」の3つの部分に分けられるという考え方があります。 その分析を参考にしながら、ひきこもりの若者の胸の内の歪みを考えてみました。 なぜひきこもるのか。どうして動けないのか。なぜ頑固なのか。どうすれば変えられるのか。 そういったことを一緒に考えたい

          ¥400

          CVNちゃんねる⑧ 孤立して“かたくな”になった心の癒し方

          ¥400

          ひきこもりサブカルちゅあ④ 自作VRアバターでTシャツを作ってもらう!?

          明日、というか今日ですが、弁財市民センター2階和室で有償ボランティアの個別面談を午前9時(実際の面談は午前8時から始まるのですが)〜午後8時50分(実際の面談は午後9時半まで続くのですが)まで行います。予定を入れている方はいらっしゃってください。 さて、ところでこの2枚の写真ですが、僕が面談している若者がデザインしたVRアバターであしらえたTシャツです。この彼のオンラインのファン、というか友人の方々が作ってくださいました。なんとデザインをあしらえたうえで、中国の工場に発注し

          ひきこもりサブカルちゅあ④ 自作VRアバターでTシャツを作ってもらう!?

          “ひきこもり”長期高齢化の時代の陰で

          ちょっと前にさるところに寄稿した原稿をもとに加筆修正しました。文中のデータが少し古いのですが、どうもすみません。 コロナ後をにらんで、おそらく“ひきこもり”の身の上にも大きな葛藤や混乱が巻き起こると思われます。そのことについては、僕がやっているひきこもり支援の家族会の7月のテーマにもしようと思っていて、その前後、できれば来週かその後くらいにこの場でも書きたいと思っています。 その理解につなげるためにも、ひきこもりの理解を確認するために、この記事をアップしようと思います。

          ¥400

          “ひきこもり”長期高齢化の時代の陰で

          ¥400

          コロナに翻弄された“ひきこもり”支援 2019・12〜2021・6

           この文章は今年の2月に大阪府高槻市で障がい者支援をしている「やまと茶房」で発行している書籍「コミキャン文庫 命を革める(あらためる)」に寄稿したレポートを加筆修正したものです。オリジナルのものはやまと茶房に問い合わせれば手に入るかと思います。  コロナ禍が始まって約1年半。その間の僕のひきこもり支援の試行錯誤をつづっています。もしよければご一読ください。  コロナが始まって、誰もが感染しない、させないように巣籠もりを始めました。事実上のひきこもり状態になる人が激増しまし

          ¥300

          コロナに翻弄された“ひきこもり”支援 2019・12〜2021・6

          ¥300

          CVNちゃんねる⑦ リモート面談の効果と可能性

          コロナ禍で本人も家族も、誰もが巣籠もり、というか、孤立化することを暗に強いられています。他人が自宅を訪ねてくれる機会は激減です。 長期ひきこもり支援の現場でも葛藤や混乱が起きました。当然ですね。 そんな中、リモート面談の活用が進んでいます。そこにはたしかに大きな効果や可能性がみられます。というより、当初思っていたよりも効果的に活用できることがわかってきました。一方で、リモート面談には、できることに限界があることも、もちろんわかってきました。 遠方のひきこもり支援は、おの

          ¥250

          CVNちゃんねる⑦ リモート面談の効果と可能性

          ¥250

          オンライン詐欺の“誘い”にご注意を

          先月くらいから、僕の周りでひきこもりの当事者ら4人にオンラインの詐欺の誘いがありました。 その中には一人暮らしの若者が被害に遭い、虎の子の全財産(数百万円)を失ったケースがあります。中にはどうも数億円あげるから、数百万円を払ってほしい、などのものがあったり、出会い系を装って個人情報を聞き出そうとしたものなどがありました。 個別のことについては、個人情報の保護を考えてお伝えできませんが、どれもがきっかけはSNS(LINEやFACEBOOK)、メールなどでコンタクトをとってき

          オンライン詐欺の“誘い”にご注意を

          ひきこもり・サブカルちゅあ番外編 ある若者の創造した緻密な“異世界”

           今回は、僕(石川清)の作品ではありません。僕の会っている若者が生活や仕事の合間に創造した“異世界”のアウトラインです。  アウトラインと言っても、極めて緻密で精巧で、自然体系や魔法の現象、宇宙の相互関係、絶滅動物を交えた多様な生態系、多様で個性的な国々などを細かく練り上げているのが特徴です。  と、僕が説明してもしょうがないので、まずはご覧ください。  作者は仮にYくん、としましょう。今のところは。 (以下が彼の構想メモというか、作品というか、そういうものです。本人

          ひきこもり・サブカルちゅあ番外編 ある若者の創造した緻密な“異世界”

          拙著「ドキュメント・長期ひきこもりの現場から」が中国語に翻訳されて出版されます(たぶん)

          僕が著した「ドキュメント・長期ひきこもりの現場から」(洋泉社、現宝島社)が中国語に翻訳されて海外で出版されることになりました(たぶん)。 個人的には、英語に翻訳されたらと思っていましたが、贅沢は言えません(笑)。 まだ出版予定日などは未定ですが、たぶん翻訳作業中かと…。 中国でも、ひきこもり問題は目立ち始めているほか、日本のひきこもり問題への関心も高いようですね。

          拙著「ドキュメント・長期ひきこもりの現場から」が中国語に翻訳されて出版されます(たぶん)

          ひきこもり・サブカルちゅあ③ 蜘蛛ですが、なにか?

          これは現在、シーズン2?を放送中のアニメです。 もともと原作はライトノベルで、コミックもありますし、スピンオフの作品もあります。 「小説家になろう」というその道では超有名な小説の寄稿サイトで人気が出て、出版されるなどしたもので(すよね…間違っていたら、ごめんなさい)、いわゆる“なろう系”とされるものに分類できるのかな。“なろう系”とは、現世で命を失って転生したり、あるいは異世界に魔法などで召喚されたりするもので、新世界ではヒーロー(英雄)になったり、チート的な強さ(つまり

          ひきこもり・サブカルちゅあ③ 蜘蛛ですが、なにか?