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孤立の壁がもたらす家族の焦り

ひきこもりが回復していく際、孤立、成長、自立の3つの大きな壁を乗り越えていく必要があると、よく話していますが、一番時間のかかるのは、最初の孤立の壁だったりします。

この孤立の壁を乗り越えるときに、特にご家族はいつ終わるかわからない「無限の焦り」というようなものを感じることがあります。

なんらかの変化が実感できればまだしも、家族としてできることをやっているのに、なぜか成果が出ない。そんな時間が何ヶ月も、下手すれば何年も続いてしまうと、参ってしまうのも無理はありません。

えてしてそういうこう着状態の時は、実は肝心なこと(家族としての支え、対応。他には家族自身がストレスを発散したり、人生を楽しむことなど)をけっこうしていないことがあります。

支援者としてできることは、そんな家族の努力や状態を「本人たちにわかるように一緒に考えて」寄り添っていくことなどでしょうか。

僕は、当事者や家族の心の状態を図に示して、一緒に考えることをよくやっています。

特に今年の春は、4月半ばから夏日の暑い日が続き、ゴールデンウィークが明けてから、すぐに雨模様の不安定な天気となっています。いつもなら、GW後から梅雨入りまでは、ひきこもりの当事者が一番変化しやすい時期なのですが、今年に限っていうと、コロナ禍もあいまって、かえって不安定になりがちな時期となっています。

例えば昼夜逆転したり、昼間起きられなくなったり、何もやる気がなくなったり、ゲームのイベントなどにこもったり、中にはお腹の調子を悪くしたり、頭痛に悩むような身体的不調を患う人も出ています。

孤立の壁に直面している家族にとって、ちょっとキツい時期かもしれません。

なんとか上手く支えていければと思っています。

とはいえ、当事者は当事者で、調子を崩してしまいがちで、そちらの方がかえって大変だったりするのですが。

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Kiyoshi Ishikawa
サポートしていただければ幸いです。長期ひきこもりの訪問支援では公的な補助や助成にできるだけ頼らずに活動したいと考えています。サポート資金は若者との交流や治癒活動に使わせてもらいます。