地味石に感謝の巻
いきなりですがお願いがあります。
「萌」に代わる言葉を誰か私に教えて下さい。 プリーズ。
さて。今回は私が一番「萌え」を感じる石、 ストロマトライトをご紹介してみようかと思います。
このストロマトライト。どんな石かというと、
兎にも角にも地味!
ビジュアルが地味中の地味!!
トップオブ地味!!!
なのです。
それではその地味石、ストロマトライトさんにご登場いただきましょう!どーぞー!
ズドーン!!
はい。恐ろしく地味でしょう?
ではなぜ私がこの地味以外の何者でもない石 「ストロマトライト」に激しく萌えるのか? という話に本日はお付き合い頂ければと思います。
まずはこのストロマトライトが何から出来ているかという事をお得意のざっくりな説明でお送りしたいと思います。
このストロマトライト岩石は、目には見えないくらい小さな単細胞生物であるシアノバクテリアという原始的な細菌と泥などが果てしなく長い年月をかけて積み重なって出来た物で、鉱物というより化石と言った方が近いのかな?(詳しい事は各自調べるスタイルでよろしくお頼み申す。)
現在でもオーストラリアのどっかの海岸で今も活動するストロマトライトの群落を見る事ができるそうです。
ちなみに切断面はこんな感じ。
層になっているのがよくわかります。
「これどこよ?」な写真なので軽くご紹介すると、こちらのストロマトライトが展示されているのは茨城県つくば市にある産業技術総合研究所の敷地内にある「地質標本館」という、なんともマニアックな香りが漂う施設でございます。
ちなみに来館者が少なすぎて平日はほぼ貸し切り状態ですので、鉱物や化石などに興味のある変態の方は是非行ってみて下さい。
さて、話を戻します。
このストロマトライト岩石を形成しているシアノバクテリアをみなさんご存知でしょうか?
むかしむかし、ざっと2,30億年以上むかしのあるところに地球がおったとな。
当時の地球は二酸化炭素が多く、酸素はほとんどなかったそうな。
そんな原始の地球で、ある時シアノバクテリアが爆発的に増えました。
そしてこのシアノバクテリアが光合成をする事によって酸素を生み出し、地球を人や動物が生きれる環境にしたとされているそうな。
めでたしめでたし
そう。今、私たちがここ地球という星で様々な体験をし、喜んだり楽しんだり、時に怒ったり泣いたりしながら「生きる」を謳歌できているのは
「太古の昔にこのシアノバクテリアが地球に酸素をもたらした」
という偶然とも必然とも言える奇跡のような出来事があったからで、当たり前だけど当たり前じゃないのです。
「私たちは奇跡の中に生きている。」
そんな事を感じさせてくれるストロマトライトに萌えない理由はなかろう。
どうでしょう。ストロマトライトの魅力を少しでも感じていただけただろうか。
「地味石って素敵やん。」
紳助さんが登場したところで本日はこれにて!
ご拝読ありがとうございました。
最後に一言。
「ストロマトライト。萌!!」
完。