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新婚旅行記vol.5「ヴェネツィアの忘れ物、夕暮れのフィレンツェ」


ヴェネツィア3日目。

ムラーノ島に行く計画をしていたのだが、水上バスの停留所には、出発10分前には100人以上並ぶ長蛇の列が出来上がっていた!

最後尾に並ぶものの、あと1組というところで次の便へと回されることに。

この日は14時半にはフィレンツェへ向かうための電車に乗らなければならなかったので、この時点でムラーノ島を諦めた。

ちょっと残念…

しかし、運がいいことに今日は快晴!気分を切り替えて、散歩しよう!

ヴェネツィアはご存知の通り水の都なので、そこら中に小さい橋がかかっていて、小道も多い。Google Mapがなければ、現在地は全くわからない。

貸し切りで「ヴェネツィアからの脱出」とかやったらめちゃくちゃ楽しそうな街である。

複雑だけど美しい街並みは、歩いているだけで本当に楽しい。ワンちゃんもそこら中にいて可愛い。

ムラーノ島には行けなかったけど、電車の時間ぎりぎりまで、最後のヴェネツィアを堪能した。


フィレンツェへ!

ヴェネツィアからフィレンツェは電車で約2時間と比較的近い距離にある。

電車を降りてホテルに向かう。

向かっている途中、

悲しいことに気づく…

ホテルのクローゼットに入れていたアウター2着、トップス、夫のパンツを、丸々忘れてしまったのだ……!!

夫が急いでホテルにメールを送り、明後日泊まる予定のローマのホテルまで郵送ができないか訊ねる。

できないことはないけど、私たちがローマを発つ3日後までにホテルに届くか保証はできないとのこと。そりゃそうだ。

ならば、日本に発送してもらえないか?

できるけど、2万5千円くらいかかる。とのこと。

うう〜ん…。

お気に入りのアウター2着を失うのは辛すぎるけど、郵送費にそこまでかけるほど手放しがたい訳ではない。

残念だけど諦めよう。

ほとんど私の忘れ物だったのに、「荷物忘れた!!」と叫んだらすぐにホテルに連絡を取ってくれた夫には感謝して。


そんな電車での一騒動もあったが、そうこうしてるうちに、フィレンツェに到着した。

インターラーケンやヴェネツィアとは打って変わってフィレンツェは都会。

都会っていうのはどこも似たような景色になるのかな?

東京とそこまで変わらない、というと大袈裟だけど、なんだか今までよりは親近感のある街。

いや、まあ街並みは全然違うんだけど、歩いている人やちょっとした看板なんかが似ているというか。

前情報によると、フィレンツェは日本でいう京都みたいな街の位置付けで、歴史的建造物なんかが多いらしい。

ホテルに着いて一息ついて、夕暮れのフィレンツェに繰り出した。

しかし、アウターをヴェネツィアに忘れてきたもんだから、肌寒い。

寒すぎてフィレンツェのZARAでニットカーディガンを買ったのはいい思い出だ。(私が極度の寒がりなだけで、9月末のフィレンツェは一般的には過ごしやすい気候だと思う)

店員さんに、「外寒い?」って聞かれて、「めっちゃ寒いよ!」って答えた。

旅先での人との会話ってなんかいい。一言しか交わしていないけど、一生覚えていると思う。

ZARAの帰りにピッツェリアに寄って、ピザを食べた。なんか四角くて思ってたんと違ったけど美味しかった。

フィレンツェの夜はとっても良かった。でも一個だけ後悔したことがある。

私の愛すべきブランドBarbourで買い物をしなかったことだ。

ああ、あのコート買っておけばよかったなあ…。2ヶ月経っても思い出す。

次からは、旅先で気に入った物は絶対買うことにしよう。

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