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風呂なしアパートに住み、銭湯に通うのは昭和風情か?

今の時代に、あえて築古の風呂なしアパートに住む若者が注目を集めています。 彼らは、自宅で入浴しない代わりに、銭湯に通うのだとか。二人で行った~ヨコチョの風呂屋~。昭和風情です。 ただし、風呂なし物件に住む若者が増えたかというと、必ずしもそうとは言えません。 というのも、風呂なし物件の多くは、1970年代までに建てられた木造アパートで、そういう築古の木造アパートは、減り続けているからです(朴・松村 2002)。 実際、1970年代までに建てられた木造アパートに住む若者は

    • 修士論文の思い出

      博士課程への進学を考えている人たちに聞いてもらいたいことがある。それは博士課程に進学したからといって、必ずしも博士課程で着手した研究に専念することができるわけではないということだ。どういう意味か。これから書いていくように、博士課程では自分の修士論文の始末に追われることになる。そういう意味だ。この修論の始末は呪いとなって博士課程に在籍する大学院生を苦しめる。不運にも呪われてしまった大学院生たちの呪いがいち早くとけることを願って、そして何よりも自戒の念を込めて、今日は自分の修論に

      • 古典を読む:ジェントリフィケーションと報復都市

        上の写真は東京都中央区の永代橋から大川端リバーシティ21を撮ったものです。 みなさんには「バイブル」とでも呼ぶべき本はありますか? 私にとってのそれは『ジェントリフィケーションと報復都市』です。 大学4年生の時に先生のすすめで読んで以来、本棚の飾りにしていたので、5年ぶりに手に取ってみました。 著者はアメリカの地理学者の故ニール・スミスで、訳者は日本の地理学者の原口剛です。 研究領域は都市地理学。これはざっくりいうと、都市の空間構造(都市の中はどのような地域に分けら

        • 卒業論文の思い出

          東京都区部におけるシェアハウスの立地特性とシングル女性の住宅ニーズからみたその背景. 地理学評論 92: 203-223. この論文は、2016年3月に新潟大学に提出した卒業論文をもとにしている。私にとっては初めての査読付き論文だ(短報だから論文とは呼べないかもしれないが)。大学院進学後の大幅な内容の修正と、その後の約1年8か月にわたる査読者とのやり取りを経て、2019年3月に雑誌『地理学評論』への採録が決まった。途中に修士論文の作成を挟んだとはいえ、丸3年もかかってしまっ

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        • メモ
          5本
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          36本

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          「コロナ渦で借りて住みたい街ランキング」1位の本厚木は(私にとって)どのような場所か?

          「コロナ渦で借りて住みたい街ランキング」の1位が本厚木だったらしい。本厚木には母方の祖父母が住んでいる。個人的にとても馴染みのある場所だ。 祖父母の家は、本厚木駅からバスで10〜20分程の、ひとつの丘をそのまま切り拓いて作ったような住宅地の一角にある(地名には「台」がつく)。2階建の一戸建て住宅で、近隣には同じような区画の同じような住宅が並んでいる。これぞ郊外のニュータウンとでもいうべき均質的な景色だ。とはいえ、それぞれに異なる外壁の色や庭のしつらえからは、そこに住んでい

          「コロナ渦で借りて住みたい街ランキング」1位の本厚木は(私にとって)どのような場所か?