衣食住はロボットに任せて、人間は遊んで暮らす

最近、改めて自分の考えていることとかを整理してました。
 
 
5年前くらいに、超大手企業の「100年後を考えるプロジェクト」を伴走させていただいて、その時も「衣食住はロボットが生産してくれるから、人間は遊んで暮らせばいい」という話をしていました。
 
複雑に考えすぎに、シンプルに考えて、それは全然可能で、科学技術的には、その実現はほぼできる世界は見えてきていると思います。
 
「そんなの無理だよ」と思うのは、現在の社会のOS、基礎的な考え方、常識みたいなのが「衣食住はロボットが生産してくれる」という新しいパラダイムに追いついてないからだと思ってます。
 
 
特許みたいな考え方も、ホントにここいらでアップデートが必要だと思ってます。(そういうようなことを4/21の勉強会でみんなで考えたい)
 
 
 
鎖国的に考えると、日本が、日本独自に「衣食住はロボットが生産してくれるから人間は遊んで暮らせばいい」という社会を作っていくことはできるだろうなぁ、と思ってます。 
 
食糧は、自分たちで農業、漁業でどうにかなるんじゃないでしょうか。
資源、エネルギーの確保は、食糧の確保より難しいと思いますが。
 
 
「自給自足を土台として、余裕分、贅沢分を貿易で楽しむ」
これくらいを基本としているのが健全な気がします。
 
 
 
これは、自分たちで社会のOSを考えて作っていけば、全然いけるよなと思ってます。

「格差」というものをどう考えるかはすごく大事なところだなと思っています。これからの社会のOSを考えるときに、自由競争とか格差とか、その辺はよく考える必要があるなと思ってます。
 
 
 
まず僕は【自由競争】は基本的にありだと思っています。徒競走で、全員で手をつないでゴールするんじゃなくて、足の速い子と足の遅い子がいる。それはありだと思っています。スポーツも大好きですし、スポーツなんかめちゃくちゃ競争の世界ですが、そういう競争の世界が「なくなればいい」とは思っていないです。
 
 
ただ「年収200万円」と「年収20億円」みたいな1000倍もの格差があるのが社会としてよいことかどうかは議論の余地があると思ってます。
 
 
この格差を生じさせているのは、一つには金利の存在で、「金持ち父さん」が図らずも喝破していたように「不労所得≒金利収入」がある人がどんどんお金持ちになって格差が広がっていくようなシステムになってしまっています。ピケティが言っていることも同じようなことだと理解しています。
 
【格差の拡大】は僕は問題だと思っているので、今の資本主義システムとか、金利システムはアップデートが必要だと思っています。
 
 
それと「希望格差社会」で描かれていたように【格差の固定化】も問題だなと思っています。最近、マイケルサンデルが問題視してるのもこの辺のところだと思います。つまり「お金持ちの子供はよい教育が受けられてお金持ちになる。貧乏な家庭の子供はよい教育が受けられずに貧乏になる」というような世代を超えた格差の固定です。
 
「そんなの当然だよ」という思想もあれば「親ガチャで人生決まるなんて不公平だ」という思想もあるだろうと思います。ここもホントによく考える必要があるところだと思っています。
 
 
もう一つ。特許のような問題があって、これもある意味格差を生み出す装置になっちゃいますが、例えば団子製造ロボットを開発すると、開発者が億万長者になって、団子職人が数千人単位で失業する、みたいな社会ルールになってますが、これも「ホントにこのルールのままいくのか?」っていうのは議論の余地があるよなと思っています。

 
あとは、貿易とか、海外との関係性をどうするか。
これもよく考える必要があるんだろうなと思います。
 
今は世界中の金融システムが連結しているので「日本だけルール変えます」っていうのは難しくて、それこそ鎖国みたいなのを覚悟しないといけないですね。ここも考えどころです。
 
貿易摩擦で「牛肉輸入解禁しろー」とかされたり、プラザ合意で「ドル安にしてアメ車を買うようにしろー」とかされたり、今でも日米合同委員会とかよく分からない会議体があるだとか、そういうのをどうするのかってのはあるよなとは思ってます。ここも考えどころだなと。
 
 
 
あと最後に陰謀論にちょっと触れておきたいなと思います。陰謀論って「ディープステートに支配されている」とか「操られている」みたいなことだと、雑に置いておきますが、 
 
僕は「ほんの少数が、大多数を支配し、コントロールする」ということができるとは全然思えないんですよね。
 
実際、自分の生活が「闇の支配者にコントロールされている」と思うことは基本的にありません。組織を思い通りに動かせないで悩んでいる社長さんにはたくさん会ったことがあります。
 
 
金利付き貨幣システムの中で暮らしてますが「もっと年収をあげなければいけない」「年収をあげれば上げるほど幸せだ」とか思ってないですし、会社で公庫から金利付きで借金して、金利の返済してますけど、だからといって公庫に支配されているわけでもないです。
 
価格が高いもので欲しいものもあるし、高いものでも全然いらないものもあります。価値は自分で決めて買い物をします。
 
 
多くの人が「うーん、この金利付き貨幣システムやめない?」と思ったら、結構普通に社会のOSは変わっちゃうんだろうな、と思っています。
 
 
もしかしたら、僕らの不勉強によって支配できてきてしまったのかもしれないです。だから「陰謀論が間違っている」という根拠も別にないんですけど、ただ、凄く単純に「だったら、僕らばちゃんと勉強していったら、あっという間に支配なんてできなくなっちゃうよね」という想いの方が強い、という感じです。


 
「今のシステムの中で、個人がどう豊かさを実現していくか?」もすごく大事だと思ってますし、
 
「みんなが豊かであれるように、システムそのものをどうアップデートしていくか?」もすごく大事だと思ってます。
 
 
どっちも全力でやっていきたい、っていうのが自分のスタンスではあります。



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