自己効力感
小林さんからいただいたお題。
自己効力感。
似た言葉であるのは、自己肯定感とか、自己受容とか。
ちょっと調べてみると、Growth Mindsetがもしかしたら一番近い話かもしれない。
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「できた!」って経験が、自己肯定感なり、自己効力感なりを生む、のはきっと間違いないと思う。
古巣の先輩が、息子さんのサッカー練習を見守っていて、「ああ、こういうのって、ホントに自己肯定感が育まれるだろうなぁ」って思う。(facebookの投稿で様子を見た)
リフティングが、できない。
でも、できるようになりたい。
10回もできない。
でも、30回できるようになりたい。
何度も何度も繰り返すけど、15回とかでどうしても失敗してしまう。
全然30回に届かない。
(先輩は、ただ横で見守っている)
何度も何度もやる。でもできない。もう泣いちゃう。
「もう嫌だ、やめてやる!」みたいな感じも出てくる。
先輩は「どうする?」と聞く。(この時の聞く裏側の心情とかってものすごく大事だと思うけど、それはまた今度でも)
「・・・やる」
と当人が言う。
それでまた、先輩は見守り続ける。
ふと、急に、「15回の壁」みたいなのを突破する。17回、18回、22回みたいに目に見えて変わってくる。そして、ついに30回を突破する。
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Growth Mindsetというのは、教育とか、組織開発とかの業界の人にとっては大切にされている概念の一つだと思う。
「できなかったことが、できるようになる」という感覚。
この感覚がある人は「今の自分にはできない」ということに挑戦することへの心理的負荷が低い。
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「これはやったことがあるから、自分にはできる」
ということと
「これはやったことないけど、頑張ればできるようになる気がする」
ということは、似て非なる。
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自己効力感、自己肯定感、学術的な定義などは脇に置いているけど、
ちょっと気になったのは、自己効力感の中に「優越感」みたいな要素が入っているっぽいこと。バンデューラという学者さんのことは存じ上げなかったので、本人の本とかも読んだことないんだけど、
僕は「優越感」というのは、Growth Mindset(ドゥエック教授)的にいうと、ちょっと危険な話だなと思う。
優越感は、Fixed Mindsetにつながる要素でもあるように思えるから。
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自己効力感なり自己肯定感なりを育んでいくのに大事なことは「できた!」という体験だ。
それは子供でも、大人でも変わらない。
「できなかった。。。」という体験は、自己効力感を削いでいく。
だから、ハードルの高すぎる挑戦は、あんまりお勧めできない。「ちょっと頑張れば、たぶん達成できる」くらいのやつがいい。それはフロー体験理論的にも理に適っている。
大きな志があるのは全然いいのだけれど、日々のなかでは「今日もこれができた」と、小さな達成や、成功を、自己認知するようなことが大事。
「世界一になる!」とアスリートが決めて「今日も、世界記録出せなかった」「今日も世界記録出さなかった」と思ってやってくのは、そりゃきついよねっていうことで。
「今日も20km走りこんだ」「今月は、先月より1秒タイムが縮まった」そういうことの積み重ねで、自己効力感なり、自己肯定感なりってのは高まっていくのだろうと思う。