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「REASON」(ACLE MD3・上海申花戦:0-2)

 開始早々に起きたマルシーニョの退場がゲームの構図を決めたことは間違いない。そして24分の失点により、ゲームがかなり難しくなったのは事実だろう。

 だがサッカーは、90分のスコアで勝負が決まるスポーツである。

数的有利になったチームに勝利が与えられるわけではないし、先制点を奪ったチームが勝つルールでもない。24分に失点した後も、残り時間はまだ60分以上もあった。いくらでも挽回のチャンスは残されていた。実際、失点後はサイドの守備を割り切った4-3-2システムで反撃し、後半は一進一退の攻防に持ち込むことも出来ている。

 だが、最後まで1点が遠かった。

特に後半の残り20分になってからの時間帯は、鬼木達監督も攻撃的な采配に舵を切っていた。エリソン、小林悠、遠野大弥を前線に送り込んでおり、いわゆる勝負手だ。残り20分のタイミングに見極めて、追いつくためのパワーを注いだように感じられた。

 ところが、ゴールが決まってもおかしくないほどの際どい決定機は作れていない。

 セットプレーでのチャンスが2回ほどあったぐらいで、結局、試合全体を通した枠内シュートは0である。最後はカウンターからPKを与えてしまい、万事休す。ACLエリートでの2つ目の黒星が刻まれた。

 今年3度目となる退場を犯してしまったマルシーニョの軽率なファウルは批判されてもしかるべきだが、チームとして目を向けるべきは、後半の勝負所で決定機が作れなかった事実の方に思えてならなかった。

 最近のチームを見ていて、気になることがあるからだ。

※10月27日、麻生グラウンドで公開練習がありました。

鬼木達監督の契約満了の発表後、初めてとなる練習公開日であり、快晴の日曜日という条件も加わり、600人を超える見学者が集まる賑わいでした。見学席があそこまでびっしりと埋まった麻生は久しぶりに見た気がします。

なお、居残り練習も全て終わった後に始まった鬼木監督のファンサービスは、多くのサポーターが残り「超」がつく長蛇の列でした。約1時間に渡って、おそらく全てにファンサ対応されていたと思います。

 全体練習、居残り練習、そしてファンサービスが終わってからは報道陣の囲み取材にも応じてくれました。鬼木監督らしいエピソードが聞けたので、追記しておきます。

→■(※追記:10月27日)「決断できるのは自分の仕事ですからね、監督というのは」(鬼木達監督)。なぜ自分に矢印を向け続けるのか。指揮官として一貫し続けている、そのマインドとスタンスの秘訣。

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